・・・(三点リーダー)のルール
『・・・』これは何ですかと訊かれたら答えることができるでしょうか。
自分は『
正式名『三点リーダー』という三点リーダー症候群、御用達のこの『・・・』一体何だと考えたことがあるだろうか?
大半の答えとして「知らない」という無責任な発言が出ることだろう。気持ちはわかる。感覚的には理解できるが、なんか付いてんな程度にしか思わないその気持ち。分かる方が異常なくらいだ。
結論、『・・・』は『なんかももごもご言ってるな』を表現する記号です。
聞いた瞬間に、は?なったと思います。正直、このあと出てくる「――」についても言えることだが、書き手によって使い方の幅がデカい。ルールはあるにはあるが、その進化の過程がまあまあ、ヤバいんよ。ここからその歴史について触れていく。
世は謎の記号たち戦国時代(時期不明)。その中で生まれた『・・・』最もの戦火にいた。そこには『・派』『・・派』『・・・派』以下略(五点リーダー存在したとかなんとか)そんな派閥会で統一戦争が行われた。
「さて、用途として、静寂表現、時の流れの表現、余韻感情、心情の変化、長音などなどと争ってきた我々だが、今回決めるの誰がその役目を果たすかについてだ。意見あるものは出てこい」
『・』「自分はすぐこの件からにおります」
「どうしてだ?」
『・』「自分には他の役目がありますから、箇条書きのための『・』として、役目がありますので、被ると勘違いを起こし兼ねない。ですのでおります」
《・は辞退しました》
「そうか、じゃあ、『・・派』『・・・派」どう思う?」
『・・』「なら俺がその役目負います」
『・・・』「ちょと待て、抜け駆けは許さん」
『・・』「なにが抜け駆けだ。まだに升目を圧迫する三点リーダくん。単純に邪魔なんだよ。それにお前は奇数で中途半端な・!俺みたいにいくら増えてもずっと偶数のままで半端にならない使い勝手が良くて美しい。俺以外にいるのか」
『・・・』「よく言うよな。確かに使い勝手と偶数という美しさは認める。だが、・・程度で人の心を表すには短すぎます。私の場合、大中小と言わんばかりの記号としてとても表現しやすく、あなたみたいな大小みたいな極端な存在には、余韻を残すには短すぎる。仮な話、連続に使うとして、あなたは何マス使うのですか・・・?」
『・・』「・・・・四マスだ」
『・・・』「そうですよね四マス。私であればその含みをたった・・・で表現できます!よって、私がその役目を担うのが適切かと」
『・・・・』「つまり、僕いらない子?」
『・・』「俺の下位互換は黙れ」
『・・・』「悪いですが、お引き取り願おう」
《・・・・は退場しました》
『・・・・・』「おいおい、醜い戦いをするなよ『・・』『・・・』。仲良くして我『五点リーダー』卿に」
『・・・』「長すぎ」
『・・』「奇数という名のボッチ発生リーダーがよ」
《・・・・・は失神しました》
「うむ、二択になったな『・・』『・・・』でも、原則を満たしてるの君だ『三点リーダー』」
『・・・』「そうでしょ」
『・・』「でも・・」
「言いたいことは分かる。けど、そんな都合のいいことが……!」
『・・・』「あ」
『・・』「これだ」
よって、『三点リーダー』及び『ハイフ――』も偶数で打ち込むことになったとさ。おしまい。
と、雑にやりましたが、ルールとして偶数『……』の理由は余計な含みケンカと表現の幅、見た目の美しさがあるということから、そういうことになっているんですね。しかし、例外としてノベルゲームでは細かい表現をするためその他の『リーダー』を利用することがありますから、用途が消えたわけではありません。
小説という媒体としては『偶数……――』であることが基本です。そうすることで、作家としてはどのリーダーを使うか迷わず、読者はその含みをづ解釈するかの幅が生まれます。あと、見やすくなる特徴もあります。それはもちろん、読みやすさにも直結します。
―――――――
番外として『――』の使い方は別段落にして心の声を表現したり、話を急に切られるところにも表現ができます。
例1 上司が変な踊りをして、それを見たわたしは「面白いですね」と答えた。その反応に上司は嬉しそうだ。
――――でも、本当は何だコイツとは思った。(文として繋げても良い)
例2 「俺の一物を見――」てと言い切る刹那、トラックが突っ込んできて最後まで言い切ることはできなかった。
のような使い方ができます。
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