段落のルール(文とな何か
皆さんは『段落』とは何かご存じだろうか。義務教育を受けているなら知っているはず?知らない?なら、ここで学んでいきたまえ。恥じることではない。
まず、『段落』とは『区切り』のことを指す。細かいことを言うと、文章の塊(文)の終わりを指すものだ。日常会話でも「仕事が一段落下」と使っているおっさんを見たことあることだろう。
ここまでは、はじめたての自分でも理解できた。しかし、数カ月から半年間ほどに、とある状態になる作者が増加する。それがこちらだ。
例 川で魚を釣った。
森で薪を集めて、焚火の準備をする。
釣ってきた魚を串に刺す。
火の元の近くに刺して焼く。
この文章に何が起きているのか?まず『文章にはなっているが、文にはなっていない』のだ。
はい?とどこぞの特命のの刑事さんが出たかもしれませんが、ちゃんと解説する。
文にはある形態があり一番小さいのが『文字』→『単語』→『文章』→『文』と塊の大きさが決まっています。
『文字』か|わ|で|さ|か|な|を|つ|っ|た
『単語』川で|魚を|釣った。(厳密には違う)
『文章』川で魚を釣った。
『文』 川で魚を釣り上げ。焼いて食べるために森で薪を集めて、焚火の準備をする。集め終わったので、釣ってきた魚を串に刺し、火の元の近くに刺して焼いた。
分かりやすさを優先し、『文』の方は内容を追加したが、『文』になった瞬間に状況が見えやすくなったとは思う。確かに文字数は増えたものの『相手に伝わるか?』の原則に基づくと良いものに見えてくる。(自画自賛)
※ちなみに相手に理解をしてもらうため、便宜上『文』のことを『文章』と形容し訳す場合があるから、そこを意地悪に突っ込まれたら「おお、やるな話が早い」と個人的には評価します。
では、その例文に段落を入れていきま。
例1 川で魚を釣り上げ。焼いて食べるために森で薪を集めて、焚火の準備をする。
集め終わったので、釣ってきた魚を串に刺し、火の元の近くに刺して焼いた。
(正直、あとの文次第では入れなくて良いです。
例2 川で魚を釣り上げ。焼いて食べるために森で薪を集めて、焚火の準備をする。集め終わったので、釣ってきた魚を串に刺し、火の元の近くに刺して焼いた。
その匂いを嗅ぎつけてか森の中からクマが現れて――――。
みたいに状況によっては、ひと塊りの文にしておいた方が良いこともある。そこは作家性の匙加減なところ。
そのため、(例3)川で魚を釣り上げ。焼いて食べるために森で薪を集めて、焚火の準備をする。集め終わったので、釣ってきた魚を串に刺し、火の元の近くに刺して焼いた。その匂いを嗅ぎつけてか森の中からクマが現れて――――。
みたいに繋げて次の文の展開につなげるというやり方もあります。
ですが、やり過ぎると文の塊がデカすぎてキレられたり、何を伝えたいんだよと混乱を招く可能性があるので、文のテーマを考えて段落を付けるのがオススメ。
今回の場合『魚焼いてたら、熊が出てきた』程度の文です。
とは言っても、入ってすぐに書き始めた人の感覚としては『。』がついたら、「話が変わる」と勘違いし、段落を入れなきゃと思って、段落を入れてしまう一種の初期不良を起こすわけですから仕方ないところ。経験者からしたら大目には見るものの、「まだ一年も経ってねえ奴だな」とは思われますね。
結論、『文の塊や展開を見て段落を入れましょう』というのが見解です。
※ネット小説限定ですが自分は、段落がついたら一つ余白を開けて、「」が三行以上、「」後に情報付け足す場合は、余白を開けて読みやすくしています。
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