第11話中山川の戦い
黒川道尭くろかわ みちあきは思い悩んでいた新当主になって2か月なのだが養父の道矩が領土欲しさに戒能氏を攻めたせいで返り討ちにあい養子の私が黒川家の当主になったはいいが桑村群鷺ノ森城主の桑原泰国くわはら やすくにから小競り合い程度だが嫌がらせのように襲撃をされていた
。 戦に負け養子が後を継ぎ攻めやすいと思われているようだ。確かに負けたが周桑の者が弱かったわけではないのだ養父が戦下手だっただけなのだから。
だがここでやり返しては養父と同じになってしまうので、まずは殿に報告して大義名分を得てからが始まりだ。
「先に書状にて説明させていただいた通り桑原殿からの攻撃で村人にも怪我人が出ており一度仕置きが必要かと存じます。」
「うん。確かにな・・・それに桑村は税を納めるのも滞っておるし桑原は賄賂を行商人に払わせているようだ。足軽200を貸すので桑原を討ち周桑と桑村は黒川道尭お主が納めよ、そして長男の道長に周桑を次男の道俊に桑村を継承させよ。言いたいことは分かるか?」
「はっ!新居・宇摩郡の真鍋・石川には手出しさせません。」
「なら良い。頼んだぞ。」
「はっ!」
っと勇んでみたものの。まさかココまで話が大きくなると思わなかったが黒川にとっては良い話だ。しかも足軽200まで借りれたのなら勝てる! 剣山城に戻り兵を集め500になり鷺ノ森城へ目指すも途中の中山川を越えたところで桑原の軍団400と相対する。
「先手はとれず背水の覚悟で挑むことになろうとはな。皆の者、狙うは桑原泰国の首1つ!つづけぇー!!」
「黒川の若輩者に負けてはおれぬ!こちらもいくぞ!!」 勢いよく両軍は激突する事半日、日も傾いたころ決着はついた。
「佐伯唯之が桑原泰国の首とったりぃー!」
この日を境に河野家は東への守りを強固にした。
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