歌い手だが、文化祭で本気出したらモテた件

@Cherry__Bloom

第1話  最悪だ…

「は?」

思わず声を出してしまった。

7月。文化祭の季節。

「ごめんって、ま。頑張れよ〜♪陰キャくん♡」

僕はシャーロット。

歌い手・レモンとして裏では生活している。

はぁ…とため息を付いた。

無論、こうなることは少なからずあったし、其の度に済ませていた。

が、今回は有志発表。

それも得意分野の歌だ…。

ある可能性が出てくるのだ…。

――身バレ。

最も恐ろしく、それでいて時に刃を振るう其れは俺が一番恐れているものだ。

「どーしよ…」

俺じゃわからない…。仕方ない、視聴者さんに聞くしか…。

これだから歌い手をやめられない。

早速スマホでSNSアプリを立ち上げてポストした。


『とんでもねーことが起きたので緊急生放送!今日の5時から!!』


早速「いいね」や、コメントが付いた。

『え!?なに?!』

『5時かぁ…仕事やん…🥺』

ふっ、と口角が緩むことを止めることを俺はできなかった。

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