第23話 オーク祭り
「王命である。ゴブリンとオークの大群が王都に迫っている。討伐を命じる」
おいおい、王命は多過ぎじゃないのか。
でもゴブリンとオークの大群なら問題ない。
「かしこまりました」
オーク祭りひゃっほい。
ゴブリンは魔石ぐらいだが、まあ討伐は容易い。
オークも二酸化炭素には敵わないだろう。
二酸化炭素の力を持ってすれば楽な仕事だ。
ディータとフラッチェをお供にゴブリンとオークを待ち構える。
見えた。
驚いたことにゴブリンもオークも重武装している。
おっ、オマケ付きとはやる。
カモネギとはこのことだ。
「今回はフラッチェの出番だ」
「ええ、任せなさい。【性魔法】二酸化炭素収集」
大気から二酸化炭素が集められる。
フラッチェの股間は魔力棒で輝いている。
キルゾーンが出来上がりゴブリンとオークが、音もなく死んでいく。
前みたいに倒れる豪雨のような音はする。
「ステータス。やったレベルが58よ」
フラッチェのレベルが58か。
二酸化炭素は無敵だな。
性魔法と魔力棒を突っ込んでいるの合わせ技だが。
「ディータ、暴風だ」
「はい。【性魔法】暴風」
これで二酸化炭素は散った。
オーク祭り開催だ。
「本当に参加料金貨1枚で剥ぎ取り放題なんだな」
「もちろんだ。みんな頑張れ」
冒険者達が目の色を変えて、死骸に群がる。
武器とオーク素材は暴落するから、金貨1枚の利益を出すのは大変だろうな。
だが武器は腐らない。
品薄な地域に持って行けば金貨10枚ぐらいの利益は出るだろうな。
オーク肉も干し肉に加工すれば遠方で売れる。
魔石も腐らないから、値段が落ち着いたら売れば良い。
「ブタキム!」
「ブタキム!」
「ブタキム万歳!」
持てるだけの武器を持ってみんな笑顔だ。
収納魔法持ちは、もう顔がとろけている。
出遅れた奴はオークの足とかぶった切って肩に担いでた。
足の4本ぐらいしか担げないから、赤字だな。
でもよく見ると腰に付けた袋がパンパンだ。
魔石も確保したらしい。
疫病が起こらないように後始末もしないとな。
夕暮れになってオーク祭りは終了した。
「ディータ、フラッチェ、焼き払え」
「はい、【性魔法】火炎竜巻」
「【性魔法】火炎竜巻。レベルが上がるとこんな威力の魔法が撃てるのね」
炎の竜巻はスカイツリーほどの高さに感じられた。
うんうん、二つあるからツインタワーか。
王都に帰ると祝勝会だ。
今回も立食パーティにした。
今回の刺身はワサビがある。
丸い特徴の葉を描いたら、ネジル教徒が探し出してくれた。
葉っぱを千切ったらワサビの匂いがしたから間違いない。
一応毒感知魔法で調べて貰ったから大丈夫。
そうそう、余談だが、ゴブリンとオークは毒浄化の魔道具を身に着けていた。
窒息に毒浄化は効かないらしい。
耐窒息装備を持った奴が出て来たらまた考えよう。
ディータとフラッチェのレベルなら、無限に近い魔力が補充されれば無敵だろうな。
毒浄化の魔道具は骨と牙だと武骨なので、十字に丸二つのちょっと変な形のペンダントに加工されるらしい。
ネジル教で買い取って、加工して販売するみたいだ。
十字に丸ふたつはネジル教のシンボル。
信徒がアイデアを出したので許可した。
∞
+
こんな感じだ。
おっぱいとあれを表しているようにも見えるし、男性器にも見える。
まあ別に良いんだけど。
良い小遣い稼ぎだと言っていた。
毒浄化装備なんて普通は要らないだろう。
と思ったら鉱山で働く人が欲しがるらしい。
そうなのか。
毒ガスとか出るんだろうか
ネジル教徒は頑張っているらしい。
醤油ベースの焼肉のタレを開発した。
甘辛くて美味い。
立食パーティの客も満足している。
お米もあるし、焼肉定食だな。
腹が満腹になり、ディータとフラッチェを両手に花で寮に帰る。
ディータとフラッチェの目がらんらんと輝く。
今回の魔力棒は流動+真珠(魔力玉)付き。
狂乱の宴が始まった。
二人とも好きだな。
部屋の外に絶叫が聞こえる。
流動+真珠(魔力玉)付きはちょっとやり過ぎたか。
声が聞こえなくなったので覗くと、ピクピクしていた。
そして復活して再び絶叫。
波があるらしい。
何回かそれを繰り返した。
ベッドが大洪水だ。
マットはもう使えないな
健康なことでなによりだ。
近隣の部屋の生徒は二人の嬌声を聞いて、みんなネジル神殿に行った。
こっちも健康で何より。
今回、ゴブリンとオークが重武装してたのはどういうわけだ。
王都を混乱させたかったのか、王軍なんかが出て行ったら大損害だったろうな。
犯人はどうせ邪神教だな。
そうに決まっている。
ろくなことをしないな。
俺のレベルは1だから、魔力タンクに徹しよう。
ディータとフラッチェならドラゴンぐらい倒せると思う。
ただ、二酸化炭素を封じられると、綺麗に殺せない。
素材をなるべく取りたいからな。
となると、水魔法+冷却で氷の棺なんてのはどうだ。
窒息を回避しても、耐寒装備はないだろう。
これを破られたら次を考えよう。
さて寝るか。
ディータ、フラッチェ、お休み。
覗いたら、二人ともとろけた顔で眠っていた。
良い夢見ろよ。
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