幕間①

 ――セイ。

 わたしたち、いつまでも一緒にいようね。

 どこからか温かな声が聞こえる――。

 セイは今、深い夢を見ていた。

 深い夢の中で、メイは幸せそうに笑っている。

 ――愛おしい。

 一言で言うと、まさにそれだった――。

 朗らかに笑うメイの姿を見て、セイは幸せな気持ちでいっぱいになる。


『こんなジカンがずっとツヅいたらいいな』


 セイの胸中に安寧という言葉が浮かび上がる。

 しかし、

 現実は残酷である。

 この後、しばらくして、メイは――、セイの前から、突然姿を消したのであった。

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