第21話 精霊の試練1
私は鈴音たちと別れた後転移で協会へと向かった。
協会前に転移し、そのまま入った。
みんなあの音声を聞いていたのか私が入った瞬間に私を注視してきた。
私はその視線を気にせずカウンターへと向かった。
「会長と会わせて、急ぎの用事」
「は、はい!どうぞ!」
許可をもらい、階段を上がって会長室へ一直線に向かう。
「会長、今さっきのアナウンスに関する相談。入ってもいい?」
「ああ、かまわない。入ってこい」
会長室に入りソファーを指さしていたからそこに座った。
「早速本題。今さっきのアナウンス聞いてたでしょ。それについての相談」
「ああ、もちろん聞いてたぞ。《世界防衛機構を起動。これより深淵層、星層、神層を開放。それに伴い特殊ダンジョンの名称を変更Sランク以下特殊ダンジョンを封印ダンジョン、SSランクを真・封印ダンジョン、SSSランクダンジョンをラストダンジョンに名称変更。人類に目標が与えられます。中間目標、封印ダンジョン、真・封印ダンジョン、ラストダンジョンの攻略。最終目標、邪神軍の討伐。現在名称:地球は邪神に狙われており、神々はすでに敗北し封印ダンジョン、真・封印ダンジョン、ラストダンジョンに封じられています。神々を開放し神々と協力して邪神軍を滅ぼしてください。邪神軍到着までおよそ三か月》だったよな」
「よく全部覚えてたね」
「確実に重要なことだったからな。メモしてた。それはさておき真白はこれから深淵層、星層、神層の攻略をするんだったか」
「私はそう、けどほかのSランク以上はどうするのかについて会長じきじきに依頼を出してほしい」
「ほう、いいだろう。依頼内容はなんだ」
「依頼内容はAランク以下の訓練の付き添い、もしくは直接鍛えてほしいって内容」
「なるほど、上と戦わせることで実力を向上させようってことか。いいだろう。Sランク以上の探索者全員に依頼を出しておく。ほかの国の協会にも協力を呼び掛けるか?」
「うん、お願い。これは多分全人類であたらないと負ける。だから必要なことだと思う。...まあ、けど私がその前に消えた神の鱗片?を覚醒できたらその限りではないとは思う。私が本気...すべてを開放出来た状態を出せるようになれば協力がなくても壊滅はできると思う。けどそれはかなり不確定な感じだから協力は呼びかけといて強制ではないって言葉も添えてね」
「ああ、分かった。そのように呼びかけておこう」
「それじゃあ、お願いね。私はこれから精霊層に行って精霊様たちに挑戦してくるがてら情報探ってくる」
「ああ、分かった」
「じゃあまたね」
「ああ、また何かあったら来てくれ」
そう言って会長室を退室しすぐさま精霊層に転移した。
『あら、いらっしゃい。今日二度目ね。今度はどうしたの?』
「今さっきのアナウンス...始まりの声にあった、邪神軍とか新しいダンジョンの階層、封印ダンジョンとかのことを教えてほしい。あと、マイヤさんたちの試練を受けに来た」
『あら、そうなの。試練受けに来てくれたのね。けどまあ、緊急事態ではあるし先に情報を教えるわね』
マイヤさんはまず...とおいて話をはじめた
『邪神軍というのは簡単に言うなら邪神が率いる軍団のことで、それはいろんな星を滅ぼしてきた、神々にも恐れられる軍団のことよ。その邪神の名はフィアモータル。別名星食いの神、そいつらはあなたたちの言うモンスターを率いてこの星を滅ぼし星のエネルギーをすべて吸い尽くして星を滅亡に導こうとしているのよ。対処法は倒す以外の方法はないわ。それにこの世界の神々はほとんどダンジョンに封印されていて邪神軍の恰好の的なのよ。それで軍の全勢力を率いてこの星に向かってきてるわ。その規模は約千万』
「千万の軍団...対処できるのかな...」
『神々を開放して加護をもらったり、あなた自身が覚醒すれば無理な数ではない...あら?あなたの中にあった神の鱗片、変異してるわね』
「えっ...どんな感じに変異してるとかわかる?」
『資格が死神から創造神に変わってるわね。何か変わったことあった?』
「...あ...もしかしてスキルが変わったからかもしれない。技能『死神』からスキル『創造』に変わったからそれかな?」
『創造になったのね、なら納得だわ。創造神の権能はすべての創造だもの、あなたにその資格が現れたのね。これならこの星が救われるかもしれないわね』
「そう?なら覚醒できるように頑張る」
『ええ、がんばって。で、次は新たなダンジョンの層についてね。深淵層は最低ランク中位SSSの上は下位EXランクのモンスターが出て来るわ。全十階層で構成されていて一階層と十階層はボス部屋になっているわ。次は星層、ここでは中位EXランクのモンスターしか出てこないわ。ただ物理攻撃が効かない精霊体のモンスターだったり、逆に魔法無効のモンスターがおおいわね。最後に神層、ここは上位EXランクのモンスターのボスラッシュの階層よ。全十階層、最後の層にはダンジョンコアがあるから実質九階層ね』
『最後に封印ダンジョン、真・封印ダンジョン、ラストダンジョンについてだったわね。封印ダンジョンと真・封印ダンジョンはその名の通り封印されたダンジョン、もっと言うと中級までの神々が封印されたダンジョン。ラストダンジョンは封印ダンジョンと同じで神が封印されいるわ。その封印されてる神は上位神だけどね。難易度は今までの比ではないからクリアはほぼ不可能だけど、一つだけ抜け道があってね。神層を完全攻略...ダンジョンコアを破壊することができればすべてクリアしたことになるわ。深淵層からはすべてのダンジョンとつながっているのよ、だからすべての大本である神層を攻略できれば全部のダンジョンのクリアになるわ。それで神々は解放できるわ』
「そうなんだね...よし!神層絶対攻略して見せる!」
『ええ、がんばってね。まあまずは私たちの試練受けてもらうわよ~どこから行くかは任せるけど必ず全部回りなさいよ』
「うん、まずはまた火の試練いこうかな」
私はそう言って北に向かった。
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