第8.5話 不思議な観客

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いつものように、親に隠れてカフェで働いていた時。

野蛮なやべえ客が来たっす。

仕事中の愚痴とか、よくわからん不満をぶちまけていた。

ここに働き始めてからこういうことは初めてだった。

早く出てってくれねえかな・・・とか思っていたら。

「違うっ!!!」

一人の客が、あいつらの言動を否定した。

あいつらに、燃料を投下した。

より一層、起こる二人組。

こりゃあ、いよいよやべえことになってきたぞと思っていると、ほかの客たちが逃げ始めた。

俺も職務放棄して逃げっかなーと思っていたけど。


怒らせたやつの連れが、現実では考えられないくらいの、動きをしてたんだ。


ぶちぎれてる魔族の一人が包丁を取りに来て、女の方はダメかとも思ったけど、女が捕まる前に難なくそいつをころばせて、流れるようにそいつの仲間も転ばせた。

魔族を出ていかせて、女に手を差し伸べた。


なんて物語っすかこれ・・・?


俺は面白いことが大好きな男、レオ。

いつでもこの湖の景色が見れるからここで働いてたっすけど、面白いものが見れた。

王子様とお姫様のように見えた二人。


いつか会ったら、絶対に話しかけよ・・・。


意外とすぐ、会ったりしてね。

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