第69話
「やっぱ戦士って…そういう欲…強い…モノなの?」
「まあ…戦闘時に体…動かしますからね…その分…男性ホルモンが…増えやすくて…そういう欲が…強い人が…多いかと…私の師匠は…例外ですが…」
ふーん、えっちじゃん。
「この前のマジックリニアで1回、昨日の夜1回、今日の朝1回、今3回やったから合わせて合計6回、だいぶ慣れて来たな。」
「でも、何回やっても飽きませんね。もう一回いいですか?」
「もう出ねえよ。そういえばヴァンとビルトは?」
「ヴァンさんの家にいますよ。」
「今こっそり帰ってみようぜ!」
「いいですね。」
一つ、見て分かったことがある。
俺達は全然正統派だということだ。
それから時が過ぎ、夏休みが終わり、冬休みに突入、どういうわけか、フェアリアに行くことになった。
ジェナの思い出の地であり、俺の母型の先祖ゆかりの地…
「叔父さーん、遊びに来たよー。」
「俺を、叔父さんと、呼ぶなああああ!!年取ったみてえじゃねえか!!俺はまだ20歳だぞ!!」
「お邪魔しまーす。」
「おい、お前ら特別に部屋一緒にしてやったが、俺の家の部屋で汚ねえことすんなよ。」
「分かってるよ…ところで、おじいちゃんとおばあちゃんは?」
「仕事、精霊結界の点検だ。」
俺とジェナは夜中に同じ布団に入っていた。もちろん、人様の家を汚すことはできないので、キスだけで止めることにした。
まあ、ヴァンとビルトは怒られてたが…
そしてさらに時は進んだ。
卒業の季節……
俺達リンタローパーティーのメンバー全員が国から勲章をもらい、税金免除となった。
さらに、国王からの命により、俺のパーティーメンバー全員の階級が上がった。俺に関しては…職自体が変わった。
俺は冒険者ではなく、“準勇者”に、ジェナは“両極魔法戦士”ヴァンは“最狂戦士”というヤバそうな職業に、ビルトはスリングユーザーから“上級投石士”になった。
俺が準勇者になったのは、「魔王に限りなく近い存在を討ち取ったから」だそうだ。
「おい!!準ってなんだよ!!全員凄い昇級してるのに俺だけなんかしょぼそうに聞こえるじゃねえか!!いや、俺が一番昇級してんだけどね!!」
「リンタローさん…ッ!!国王様の前ですよ!!」
「首、首飛ぶ!!」
「【狂獣…」
「「「やめてーーー!!」」」
この日から数週間後、俺とジェナはこの町を出て共に世界中を旅するに至る。
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