第29話
「ベルさーん!!もごっ!起きましたー!!もッ!窒息しそうです!!助けてください!!もごご…」
「その声は今何かの布が覆ってるときに出る声ね。今ジェナは半分起きてて半分寝てる状態よ!ここからの段階を教えるわ!!まず、動物としての本能が蘇る。次に言語機能が蘇る。最後に人間としての理性が戻って完治よ!!覚えておいて!!」
「了…」
待てよ?
本能が先に蘇る?
ってことは…
「リンタローさん?なんで私の胸に埋もれてるんですか?…そこで呼吸…ん…その…頭がふわふわするというか…やっぱり続けてください。くすぐったくて気持ちいいので…」
やっぱり…
本能だけ先に蘇ったから会話がなってない…
というか、さっきから文字として起こしてはいないがジェナの口からエッな声が漏れてるんだけど…
「リンタローさん、私、前からッッッ……あなたの事が……んッ…」
「もういい!!それ以上喋るな!!俺の下半身がフレイム・ブローするから!!」
「それってリンタローさんが私の体で■■■■■■■■(作者が恥ずかしいので規制)ってことですよね?」
本当に黙ってくれ!!
ここまで際どいこと言うジェナ初めて見た。
このままじゃ責任を取らざるを得ないところまで行ってしまう!!
仕事しろ俺の理性、俺まで理性失くしてどうする!!もう止められる奴がいないんだぞ!!
「いいんじゃないですか?もしデキちゃっても、2人で養えば…」
「さっきから何言ってんだよ!!正気に戻れ!!」
ジェナに呪いをかけたあの女…許さねえ…
ぶっ殺してやる…
「ジェナの意s…」
「ん………」
__チュ…
「!?!?!?!?!?!?!?」
「あ、もしかして初めてでした?私も初めてだったんですけど…お互いに初めて、交換しちゃいましたね。」
は、は…あ…俺、今…
ファースト………
「あー、もう、私、リンタローさんの事…………あれ?私…」
最悪だ。
「今、男の人と…私…」
最悪のタイミングで理性が戻ってしまった。
「わた、私、もしかして、は、あ、あああああああああ!!」
………………。
「ベルさん、ジェナ、戻りましたよ。」
トイレ行こ。
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