第20話
「クソ、捕まえられなかった!!」
「まあ、捕まるような実力の奴が商店街に来るはずがないんだけどな…」
数分後、俺とパーティーメンバーと両親で病室に集まり、話をしていた。
父の腕はこの町一番の実力を持つプリーストに再生魔法をかけてもらい、事なきを得たらしい。
「親父、ちょっと聞きたいことがあんだけどさ…」
「なんだ?」
「親父、どうやってポンポン魔法撃つんだ?魔力値は俺よりちょい低いぐらいだろ?」
さっきまでの戦いを見て疑問に思った。
明らかにおかしいことが起きている。
「あぁ、あれか、あれは【魔力変換】スキルといってどんなものでも自由に魔力に変換できるというスキルだ。これで貯めた魔力はどうやら自分の魔力じゃない判定になるらしいからな。」
「で、いつの魔力だよ。」
「ケンザキとの決闘でエクスカリバーを魔力に変換したときのあまりだから…19年前だ。」
「俺が生まれる前じゃねーか。」
そんなこんなで今回の再臨軍の侵攻は阻止できたわけだが…
なにか、嫌な予感がする…
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「はあ、まったく、まだ来ないわけ?」
「あの痴女はほっときましょうよ。」
「痴女とか言うな。清楚眼鏡で経験豊富なんだから最高じゃねーか。俺はあの子に唐突に押し倒されて強引に貞操を奪われたい。あわよくばその流れであの触り心地よさそうな体を…」
「うわ、出たよ、童貞。」
「先輩、あなた一応最上級幹部の最年長のベテランなんですからその童貞発言はちょっと…」
「うっさい黙れ。」
今日は四天皇会議、再臨軍の最高幹部4人による会議である。
「すいませーん、遅れちゃいましたぁ…」
「ちょっと、遅いじゃないの!!まったく、これだから新入りは…」
「私は力があって性格がいいのでよく総督のお手伝いをさせられるだけです。」
再臨軍の総督のリンネ様が7代目勇者との戦いで一度死んでしまった。
今は蘇生魔法をかけて寝かせているそうだが…
「で、総督の容体は?」
「気は失っていますが、しばらくすれば起きるでしょう。」
総督にここまでの爪痕を残すとは…
7代目勇者、奴は一体どんな戦い方をしたのだ…
俺はそんな事を思いながら号令をかけた。
「それでは、四天王会議を始める。」
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