第2話 黄昏の紫の瞳
追われて 故国からの出奔 次々と死んでいった身近な愛してくれた人達
それに若くして亡くなった母‥もし母が生きていたなら
あるいは母の生家が権力争いに敗れて没落しなかったならば‥
幾度も殺されかけた恐怖 それもつい、先ほどまでも 逃れて間もない
「怪我の手当をしなくては 王子」「あ、はい」
王子の黒髪が揺れて、紫を帯びた綺麗な瞳にはかすかな涙が滲んでいた
綺麗な瞳 それにとても‥綺麗な面立ち 眸は束の間の時間 黄昏の紫と同じ色
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