　幸明が月白の救出計画を練っていたある日、思いがけない来訪者があった。

　それは、幸明の師である宗松上人だった。

　「師匠！」幸明は驚きの声を上げた。

　宗松上人は厳しい表情で幸明を見つめた。

　「幸明よ、事態は我々の想像以上に深刻になっている」

　上人は、権力者たちが月白の力を利用して自然を支配しようとしていることを伝えた。

　さらに、彼らは古い秘術を用いて月白の力を抽出し、自在に操ろうとしているという。

　「もし彼らが成功すれば、自然の摂理が大きく乱れることになる」上人は深刻な面持ちで語った。

　幸明は震える声で尋ねた。「ど、どうすれば...」

　上人は幸明の肩に手を置いた。

　「お前と月白の絆こそが、この危機を乗り越える鍵となるだろう。

　しかし、それには大きな犠牲が伴うかもしれない」

　幸明は決意を固めた。

　「分かりました。どんな犠牲を払っても、月白を、そして自然を守ります」

　上人は頷いた。

　「よい決意だ。だが、慎重に行動せよ。敵は強大で、我々の予想を超える力を持っているかもしれない」

　その夜、幸明は仲間たちと共に、最終的な救出計画を立てた。

　明日、彼らは権力者たちの本拠地に乗り込むことになる。

　幸明は星空を見上げながら、月白に語りかけた。「待っていてくれ、必ず助けに行く」

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