第2話

<じりじりじりじりじりと、アラーム音がなった>


 んー!やっぱり夏は明るくなるの早いな。

 顔洗いに行くか。


<現在時刻朝の4時30分。

 物音をたてないように、ドアをゆっくり閉めて、階段で降りていった。

 4時30分なので外は明るいが、リビングも何故か明るくなっていた>


 リビング明るいな…。

 電気の消し忘れ?先に顔洗いに行くか。


<1階に降りたマイルは、後ろの方に向かってあるいていった>


 顔洗う前にトイレに行くか。

 眠い…眠すぎる…。


<トイレを済ませたマイルは、手洗いと歯磨きと顔を洗った。

 そのまんまリビングの方に向かい、ドアを開けた>


「マイルおはよう」


<リビングが明るかった理由は、ミラエルが小説を書いていたからだった>


「母さんおはよう。

小説書いてるの?」

「〆切はまだ大丈夫なんだけど、今日ハイルランド国に行くから終わらせようかなって」

「そうなんだ。

ちゃんと寝たの?」

「ちゃんと寝たわよ。

4時に起きて書いてるだけよ」

「そうなんだ。

じゃあ魔草作ってくるね」

「はーい」


<冷蔵庫からペットボトルを取りだし、庭に向かった。

 庭は柵で囲まれていて、大きさが学校の運動場1個分の大きさだった>


 さあー…始めるか!

 取り敢えずどれぐらい作ろうかな…。

 1埋めは出来るけど…ハイルランド国に行くからな…。

 終ってから休む事考えて…まぁ、1埋めは取り敢えずやるか!


<しゃがんだマイルは、手のひらに自分の魔力を溜め込み、その手のひらを土に着けて、溜め込んだ魔力を解き放った。

 解き放った瞬間、草も生えていなかった庭に、草が一気に庭を埋め込んだ>


 よーし!こっから地獄の始まりだ…。


<数時間後>


 暑い…暑すぎる…。

 腰も…肩も…腕も…足も…痛ーい!

 痛すぎるし暑い…。

 何年も生えた草を採ってるけど…慣れないよ!慣れるはずがない…。

 この怒りも何年もしているな…。


「冷た!」


<マイルの首もとに何か冷たいのが触れた>


「お疲れ様。

まだ終ってないのね」

「終ってないよ。

休憩をいれないと体が壊れる…。

それでなにしに来たの?」

「飲み物無くなってるでしょ?だから新しいの持ってきたのよ」

「ありがとう。

小説は書き終わったの?」

「終ったわよ。

そして、手伝っていい?」

「大丈夫だよ。

家でゆっくりしてて」

「私がやりたいのよ。

体力も着けないとだから」

「じゃあお願いしようかな」


<マイル1人だけでは遅かったが、ミラエルも一緒にしてくたため、1時間もたたずに終わった>


「母さんのおかげで、1時間もたたずに残りの半分終わったよ。

ありがとう」

「どういたしまして。

まぁ、私も体力や足腰を鍛えないとだからさ」

「そんな必要あるの?」

「エイラ達が山頂に居ないからね。

魔物が…魔物がこの森にうじゃうじゃ来るからね」

「流石に模擬戦しないんじゃないの?」

「甘いわよ!ここの村の住人は戦闘狂だからね」

「確かに…母さん…回復頑張って!」

「が…頑張るわ!

どうする?もう家でゆっくりする?」

「母さんはどうしたい?」

「もうちょっとやっていい?」

「いいよ!じゃあ1面埋めるね」


<マイルは1面を魔草で埋め、ミラエルと一緒に魔草を採った。

 2人は魔草採りを終らせ家に戻った>


「2人共お疲れ様」


<手洗いを終わらせた2人がリビングに行くと、アニメを見ているオレバがいた>


「父さんおはよう」

「オレバおはよう」

「2人共おはよう。

珍しいな、ミラエルが魔草採りなんて」

「体力や足腰を鍛えるためにやってたのよ」

「子作りのためか!」

「変態!そんな分けないでしょ!」

「マイル、弟や妹欲しいよな!?」

「どちらでも。

邪魔だったらホテルで住むよ」

「よし!マイルから許可貰ったぞ!」


 許さないからね!マイル!覚えていなさいよ!


「そういや、ハイルランド様は何時に来るの?」

「12時に来るらしいわよ」

「よし!じゃあ12時までアニメ見ようぜ!」


<3人はハイルランドが来る12時までアニメを見ていた>


<ピンポーンと、インターホンが鳴った>


「じゃあ、俺が出てくるよ」

「ありがとね」

「ありがと」


<マイルは玄関まで行きドアを開けた。

 そこに居たのは、ワランとサエルだった>


「ガルル」

「サエル。

どうしたんだ?いきなり飛んできて」

「マイルと早く会いたかったらしいぞ。

胸元まで抱き付きに行くとは思わなかったが」

「そうなんですね。

ワランさん、サエルこんにちは」

「マイルこんにちは。

それじゃあ俺は戻らせてもらうよ」

「ワランさんありがとうございました」


<マイルが扉を閉めて、リビングに戻った時だった。

 ハイルランドがワープしに来たのだ>


「ハイルランド様こんにちは」

「ハイルランド様こんにちは」

「ハイルランド様こんにちは」

「ガルル」

「マイル、ミラエル、オレバ、サエルこんにちは。

「じゃあ契約場に行くけど、持つものは持ったかの?」

「はい」

「はい」


<オレバだけ手ぶらだが。

 マイルは魔草が入ってる箱を入れている袋を2袋。

 ミラエルは小説の原稿を持った。

 そして周りが白くなり、数秒たって目的地にワープした>


「じゃあ、ミラエルとオレバは行く所に行ってくれ」


<ミラエルとオレバが、契約場から出ていったのを確認して話を始めた>


「サエル、人間化と唱えておくれ」

「ガルル」


<サエルの周りに白いモヤモヤが出てきた。

 モヤモヤが無くなったら、そこには全裸の男の娘がいた>


「えろじじい!なんで全裸なんだよ!漫画ではちゃんと着てただろ?」

「そりゃあ…センシティブじゃからな。

ほら、この衣装を着させるのじゃ」

「どっからだしたの!?

サイズあってるよね!?」

「わしは神じゃぞ?衣装をだすなんてたやすい!

てか…敬語を使ってくれぬのか!?」

「ハイルランド様が言ったんでしょ?

数年前に敬語を辞めてくれって」

「冗談じゃよ。

それじゃあ着させてあげておくれ」

「分かってますよ。

サエルこっちおいで」

「うん!」


<マイルはサエルに衣装を着させた。

 そして、本題の従魔契約の話が始まる>


「従魔契約なんだけど…1時間ベロチューしてもらいまーす!」

「は!?なに言ってんだえろじじい!漫画では血液だったろ!」

「ベロチューなんて…センシティブだろ!

少年少女が見てみろ!駄目じゃないか?

キスはまだ分かる!だがな…ベロチューは駄目だろ!流石に駄目だ!

だがら漫画では血液での契約にしている!」

「なるほど…」

「マイル、ベロチューってなに?」

「ベロとベロを入れ合う事だな。

で、契約になんの意味があるんですか?」

「相手の唾液を飲むためだね。

大人同士だったら、漫画みたいに血液契約出来るんだけど。

片方が未成年か両方未成年の場合は、ベロチューでの唾液交換を1時間必要なんだよね。

だから歯磨きしようか」


<ハイルランドは衣装と同じで、ハミガキと歯磨き粉を2つ出した>


「あそこに洗面所があるから、そこでハミガキをしていてくれ」

「分かりましたよ」


<サエルはハミガキをした事がないため、マイルがハミガキをしてあげた>


 最高じゃ!年上が男の娘にハミガキをしておる!

 マイルよすまんな…これは腐の神達に見させるために撮らせてもらうぞ!


<マイルは撮られている事に気付かず、サエルと自分のハミガキを終わらせた>


「終らせましたよ…本当にベロチューしか無いんですか?」

「そんなに嫌なら、サエルが大人になってからかな」

「嫌だ!マイルと契約したい!」

「分かった。

するから」

「説明なんじゃがな、1時間は大体の時間なんじゃよ。

契約が終われば、ここにあるランプが光る」

「分かりました。

ハイルランド様出ていってもらえますか?」

「酷い!」

「そりゃあそうでしょ。

見られたくないんですから」

「分かった…」


<声ではがっかりしているが。

 ここは神が作った場所。

 腐男子のハイルランドが、こんな神イベを逃すはずがない>


「サエル口開けて」

「こお?」

「それでいいよ。

俺のベロが入ったら、口を閉めてベロを動かしてくれ」


<マイルはサエルの口にベロを入れた。

 今から従魔契約の儀式が始まった>


 まさか…こんな事するなんて…。

 俺キスすらもした事がないのに!


 これがマイルの唾液の味…美味しい。

 なんでだろう…胸がとてつもなく熱い。

 なんでだろう…ベロを激しく動かしたい。

 なんでだろう…座ってのベロチューは嫌だ!マイルを押し倒したい。

 マイルなにその顔…マイルって男なんだよね?

 なんでそんなに可愛い顔になってるの?

 自分の気持ちに正直でいさせてもらうよ。


<サエルはマイルを押し倒した。

 マイルのトロ顔で男の本能をくすぐられたのだろう。

 マイルの前に居るのは、メスを自分のにしたいと思っている獣が居るのだ>


「サエリュ?なんれ押し倒しゅの?」

「分からない…だけど1つ分かるのは、マイルのせいなんだよ?」

「俺のしぇい?」


<サエルは、マイルの少し開いている口に無理矢理ベロを入れた>


 無理矢理…激しいよ…サエル。


<マイルはサエルを退かそうとしたが、上に居るのは獣だ。

 逆に獣を怒らす行為をしてしまった>


 嫌なの?俺とのベロチュー嫌なの?許さない許さない許さない許さない許さない!


<サエルはマイルに体重を加えていなかったが、自分を離そうとサエルが行動したので、体重を加えることにした。

 そして、その行動をカメラで見ているハイルランドは…>


 おー!最高じゃ!

 10歳も離れている男の娘が攻めなんて!

 あの2人に見せたら駄目だな。


「なに見てるんすか?ハイルランド様」

「え!?」

「その…画面に…写ってる…のって…」

「あーいやー…」


 すまん!マイル!


<ハイルランド·ハマエル

 性別男性 年齢15歳。

 カエサルの双子の兄。

 カエサルと一緒にマイルに求婚しているが、いつも拒否されている。

 口調は荒々しいが、根は優しい>


<ハイルランド·カエサル

 性別男性 年齢15歳。

 ハマエルの双子の弟。

 ハマエルと一緒にマイルに求婚しているが、いつも拒否されている。

 喋るのが遅く、声も小さい>

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