8節
side レオン
悪魔1
よう、レオン!今日も1人かよ?
情けねーな
悪魔のクラスメイト達がからかってくる
悪魔2
おいおい、知ってるかこいつこの前なんか天使に保護されたらしいぜ!
ダッセーな
悪魔たちはレオンを嘲笑う
いつものようにレオンに暴力を奮おうとすると
“下がりなさい、あなたたちはこの者を害してはいけない、深淵を知ることになる”と度々頭に奇妙な言葉が送られる
それっきり悪魔たちはレオンを無視して近づかないようになる
レオンはなぜか周りの子のこともどうでもよく考えてる、誰かがそばに常にいると言うことを実感して彼は”強くなっていく
そしてレオンの中に秘められた力が徐々に少しずつ彼を強くする
side ミリアとルミエラ
ミリア、驚かないで聞いてちょうだい
あなたは善の心が強いのに対して、レオンは悪の心がかなり強いわ。そして彼には”魔王の心”が宿ってるわ、これは大天使にも匹敵する力を持っているの
レオンが魔王!?
レオンが暴走しないために私は隷属の刻印をつけてこんな監視させてもらうわ
そして、悪いけどあなたをこの魔界から連れ去るわ
そう言ってミリアに近づき、彼女を抱き抱えて
そのまま天界に連れていく
最初は抵抗してジタバタ暴れてたミリアも敵わないことを知り、抵抗もやがて諦める
そして無の間を超えて展開の扉を開くも
反応をしないことにルミエラは呟く
やっぱりね…私の見通す目は真実を告げたわ
ミリア、ようこそ、あなたのいるべき場所へ
天界はあなたを”待っていたわ”
ミリアの特徴はそもそも悪魔としておかしかった
青い瞳そして善の心が強いミリア
そもそも悪魔は赤い瞳、悪の心が多いのが普通
ミリア、あなたを”見習い天使”として今後扱うわ
ここがあなたのいるべき場所、帰る所よ
ルミエラはそう告げる
ミリアは動揺する、自分の中にもなぜか力が湧き上がるようなしっくりくるような感覚に戸惑いを隠せない
れ、レオンはどうするの?あの子は私の息子よ
あの子を放っておけないわ!
そもそも私は天使ではなく悪魔よ!
ルミエラは動揺しているミリアを抱きしめ
ミリア、安心しなさい、来る時が来るまであなたは天界と魔界を行き来できるわ
大天使ルミエラの名においてそれは約束するわ
そして悪いけどレオンにもこのことをテレパスで伝えてあるの、彼はあなたが思ってたより、強い子よ
遡ること少し前
レオン、聞こえるかしら?私はルミエラよ
ルミエラさん、僕に何のようですか?今忙しいんだけど
つれないわね〜せっかく声かけたのに
用件だけいってもらえませんか?
簡単に言うと、あなたの母ミリアは天使側よ
なるほど、そうなんですね
あら?随分とあっさりした反応ね
ルミエラさん僕はこう見えて頭はいいんです。それに母はあなたと同じような青い瞳、僕は赤い瞳、でも親子だと言う証明はあります。
でも、これで僕は少し納得しました。母の力は悪魔より弱かったのは知ってます。
レオンあなた…もしかして全て知ってるの?
自分の生い立ちを調べるぐらいしますよ
僕のこの話し方も、母は知らないでしょうけど、僕は元々、薄々自分に強大な悪の力があることも実感してます。自分の身体なので母は父に誘われた元天使…悪魔の力は擦り込まれた者
ふーん、そこまで知ってるのね
あなたはどう思うの?
母は私を1人で育ててくれました。母が本来の力を取り戻せるなら私は止めませんよ
それにルミエラさん、私は”この先”のことを全て覚悟の上です。
まさか…あなた魔眼を…
運命は残酷ですよね、できれば母と敵対したくはないです、そして加護を与えてくれたあなたとも
来たる時まで、僕は”演技”します
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます