第四話 Let's ガーデニング!!

 さて、スキルを知ってから僕は、地図(ヘレナのモニター)を見ながら散歩していた。地図で見る限り、この辺は大きな森と、そこに流れる小さなな川(魚ぐらいはいそう)、それに、、森を抜ければ小規模な村があるようだ。

 とりあえず僕は、小川から少し離れたひらけた居心地のよさそうな場所を見つけたので、そこで一休みすることにした。


「ふぅ。……どうしよう」

  しばらく考えていたが、

「あ。そうだスキル!【園芸】使ってみようかな~♪」

えぇっとこの辺に。

じゃあ…   「とまと!」

………何も起こらないー!!

「ヘレナぁ、どうやってやるのぉ…?」 

《まずクワで耕すのです》

「えぇっ!?クワ?持ってないよー」

《そんな時は、テッテレー

【園芸】スキルに付いてくるクワー(早口+棒)》

 すると手にはクワが。  「え!すご!なんかいろいろとすご!そんなものまで…」

《へへん。それどころか一見関係のなさそうななたや斧、包丁までありますよ》

「ほぉー」


 まあそんなこんなで(?)クワを使って土を耕してみることに。

「よぉーし。うね、できろー!テリャ!」

 ボコン。すごい!想像していたところにほんとに畝ができた…!なんかゲームみたいだ…!!

「よっしゃ!次はこっちもっ!てぇい!」


 さて、一通り耕し終わってから。

「えーっと、ヘレナ、つぎは?」

《はい。次は種を植える作業です。何を育てたいですか?》

「じゃあー… とまと!!」

《では声に出してみんなで行ってみましょう!》

《「せーのっ!」》

「って、なんで急に子供向け番組みたいになってんの!?みんなってなんだよ!」

《はい?あぁ、すみません》

 え、全然反省してなさそう…いいけどさぁ。

「で?口に出して言えばいいわけ?」

《口に出す必要はありませんよ》

 何なんだよ!

《育てたいものを頭に浮かべればいいだけです》

「ふぅ~ん。じゃあやってみるよ」


 ……とまと!

 すると手には一粒のとまとの種と思えるものが。

 え?種?しかも一粒だけ…?

「ヘレナぁ~!!」

《わっ私!?私は知りませんよ。まあでも、【園芸】スキルはまだレベル1ですし、そんなもんなのではないですか?》

 そっかぁ…

「まぁとにかく、ヘレナ、スコップぅ…」  《…はい》

 それからはずっと単純な作業。スコップで掘ったところに先ほどのとまとの種を埋めて、土を軽くかぶせる。そしたらまた間隔をあけスコップで浅く掘り、とまとの種を召喚(?)土をかぶせ… それを四か所にやった。

 一か所に一粒ずつなので、一つでも芽が出てくるといいなーって感じだ。あとはどれくらいの確率で発芽するかも知りたいしね。

 そして最後に、【園芸】スキルのじょうろに、近くの小川のキラキラ輝く水をかければ~

                 完了っ!


 ふう。大したことはしてないけど、なかなかに楽しいなぁ園芸って。それじゃあ、満足のいくまで異世界を満喫できたし、今日のところは帰るとするか。と思ったけど、やっぱり戻るとなると少し名残惜しかったので、フカフカの土の上で寝ることにした。明日が楽しみだ。そんなにすぐ芽が出るわけないだろうけどっ!



 しかしまだ耕は知らなかった。トメイトの恐ろしさを…






◇◇気まぐれあとがき◇◇

トマトやミカンって、ひらがなで書いた方がかわいいですよね。キュウリも…


⇩ひらがなにするとかわいい子たち⇩

とまと!!みかん!!きゅうり!!かぼちゃ!!きのこ!!しまうま!! など…


あ。あと、アドバイス、応援、などくれたら励みになりますのでよろしくお願いします!!

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