第二話 アシストオーブ「ヘレナ」
もう一度異世界へ行くことにしてからまた一週間がたってしまった。大学の講義とかいろいろとあったのだ。逃げていたわけじゃない。決して!!
はぁ、そりゃあもう一度異世界へ行く暇だってあったさ。しかし怖かった。怖かったのだよ僕わぁ!
だけど、うん。翔にも背中を押してもらった。行かなくちゃ……。
いや、行きたい!! 平凡な毎日を、変えるためにも!!
「それでは!!」
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……目を開けると……。
「あぁ、前と同じだ…」
目に映るのはやはり、深い緑の葉が茂る木々。若干の驚きの後、安堵と、美しい風景に安らぎの感情が浮かぶ。
しばらくぼーっと眺めていたが、強い風が吹きつけ、急に思考が戻る。
――はっ! そうだ、あのオーブは…!
手にはしっかり握られていた。しかし、こちらもまた前回と同じで、透明になり、中心は赤く光っていた。なぜなのか不思議で、結局異世界だからこんなこともあるか、と納得しようとしたとき。
――ピコン。球体は突然浮いて、僕の顔の前まで来たと思えば……。
《設定を してください》
は、はあぁぁあぁぁぁあぁあぁぁぁ~!? しゃべったあぁぁ~!?
脳内に直接語り掛けるような、それでいて違和感はなくすっと頭に入ってくるきれいな声がする。
「だっ、誰っ!? もしかして、オーブなの……?」
いや、うん。そうとしか考えられなくなってきた……。この奇怪なオーブは、今まで予測できない行動を何度も見せてきた。
《私はアシストオーブ『ヘレナ』です。
僕が言うことにすらすらと答えるヘレナ。
ぷ、プレイヤーって僕のことだよな。え、ぇぇぇぇ~!! そんなすんなり受け入れられないって!! と、とりあえず!
「へ、ヘレナ? 設定って……、なに……?」
《設定を、しますか?》
「いやっ、え? 理解が追い付かない……。その、う、うん」
《お待ちください……》
そういうとヘレナは、四つに割れ、一つ一つを角にしたモニターを作り出した。
「す、すごい…!!」
しばらく感心していると。
《設定を してください》
あ、そうだった! えっと、どうやって…。
つづく
◇◇気まぐれ(?)あとがき◇◇
お待たせしました。第二話です。
いやぁ、中学の勉強をしながらカクヨムもチェックしたりするって、結構大変ですね…日々精進です!
アドバイスなどあればコメントお願いします。第三話もお楽しみに!!
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