第2話

はじめ


当論文ではここ数十年の経済学研究の集大成として、厚生経済学の基本定理と剰余価値学説が経済的厚生の二大がん細胞であって、実際に何億規模の人間を経済学が殺し、消している状況を明らかにする。また経済学の導入に可能な限りのシミュレーションや思考実験を行うべきだと主張する。



厚生経済学の第一基本定理。ミクロ経済学では市場の効率性について、ほぼ厚生経済学の第一基本定理による。この定理は完全に失敗である。なぜなら定理の思考観察の段階において価格の上下により、価格が上がれば生産者が、価格が下がれば消費者が利益を増すことが考えられてない。


これはゼロサム的奪い合いでパレート最適ではない。さらに例えばまたエブリデイロープライスなら生産者及び消費者が利益を増すと言うように(ただしウオルマートは従業員に生活保護をさせて儲けるなど、問題点も多い)多少の例外もある。これはウオルマートにせよロープライスには限界がある、販売促進のプロモーションになる低価格より低価格だとまた生産者と消費者の争いが起きる、いずれにせよ例外を除き、どの一般均衡によってもゼロサム奪い合いでパレート最適ではないからである


完全競争市場でもこれは成り立ち、完全競争市場、現実の不完全競争市場でも厚生経済学の第一基本定理は完全に否定された。要するに市場はゼロサムで奪い合いなのでパレート最適ではないのだ。ただ純粋交換市場の価格を取り入れない純粋交換だったらパレート最適にもなりうる。それは市場取引ではなく純粋交換経済だからである


あくまで価格の上下のあるところゼロサム的競争でパレート最適はあり得ないのである。もう一つ商店の顧客の取り込みは常にゼロサム的競争でパレート最適ではない。このように定理上は完全に西側諸国のイデオロギーは駆逐された。21世紀キョウサンゲリオン万歳。


しかし西側は繁栄している。このことは素直に部分部分を観察描写して例えばスーパーに品物が溢れかえっていることを成功とする云々とすれば良い。つまり厚生経済学の第一基本定理は否定されたが西側諸国の成功は否定されてない。もちろんスーパーの件は浪費であるともいいうる。このように観察計測批評することが大事なのである。市場の成功は、秩序化、数量化、同質化、単純化、整頓化、分類化、計算化、規模化、範囲化云々で表せられる


。逆に失敗は公共財、情報の非対称性、独占と寡占、外部性、疎外、物神崇拝、帝国主義、貧困、格差、環境破壊、云々。


市場の成功は秩序化、であって市場経済ではそれだけ価格による数と計算の秩序が起こるということである。秩序はコミュニケーションがなされるとき行われる。ただし泥棒と労働基準泥棒は発生して公共財として警察や労働基準監督署が必要になる。市場ほおおむね平和だが帝国主義という戦争が絡む時がある。また貧困や社会病理が蔓延ることもある。社会が価格秩序として成り立つということは社会がそれだけ平和なのである。数量化、商品が数量で成り立つ。このことから全商品価格がある。価格はまた金銭的秩序である。価格は需要#される希少なものは高くありふれたものは安い。価格は価値判断であって全コミュニケーションをコアコンピタス、戦略、搾取、資源で価格判断する。同質化、商品が同一である。没個性という欠点にもなるが大量生産などが生まれる。単純化、商品が単純である。これも大量生産に結び付く。整頓化、物事が片付いている。これも大量生産に結び付く。分類化、商品が分類されている。これも大量生産に結び付く、計算化、価格で計算される、市場はコンピュータを凌ぐ計算器である。規模化、規模の経済がある。範囲化範囲の経済がある。多様化、商品が多様である。差別化、商品が差別化されてる、単純大量生産と多品種少量生産が並び立つ、云々で表せられる。逆に失敗は公共財、情報の非対称性、独占と寡占、外部性、疎外、物神崇拝、帝国主義、貧困、格差、環境破壊、云々。




このように完全競争市場とか厚生経済学の基本定理とかありもしないモデルを弄るより、現実の不完全競争それ自体を日常言語で表し、数式も現実に則って使用するようにすれば良いのである。数式を弄び完全競争市場だの完全合理性だの非現実を弄ぶことはやめるべきである


。マルクス経済学にしたところで労働価値説や等価交換という非現実を弄んだところで剰余価値学説は死んだ。日常的観察で絶対剰余価値の生産や相対剰余価値の生産は企業や政府で見られますね。じゃあ経済学で取り入れましょう。ただし観察すれば全剰余価値=全利潤でもないですね。剰余価値も観察すれば、コアコンピタス、戦略、搾取、資源になりますね、搾取は剰余価値の一部に過ぎない。そもそも私は若い頃クレーム対応で巨額の利潤を失いかけましたが全ビジネスや全ボランティア、全教育など社会のあらゆるものが潜在的に剰余価値になりうることを発見した。社会も情報伝達理解だけでなく物理法則のコミュニケーション2情報伝達作用も含めるべきだと。このことからも私はノーベル賞が確実だと自負している。新古典派経済学を悉く葬ったからである。厚生経済学の第二基本定理も怪しい。


価格の上下税の上下によりこれも成り立たないであろう。が要するに市場の失敗したところ政府で行ってそれなりに成果があるのであればそれでいいのである。この厚生経済学の基本定理の悪用が竹中平蔵の新自由主義である。市場がやるなら派遣労働で人口減らしてもいいやとか、終身雇用を否定して日本経済を破壊してもいいやと好き勝手やった挙句、日本はGDP世界四位に低下、人口も半減しそうだ。そもそも私の観察経済学でなら人口減や派遣労働者の貧困で子供ができないなどは当然把握するが、定理によって市場は完全競争市場だと合理的効率的だから不完全競争市場でも合理的効率的とする竹中平蔵流ゴリ押しではこんな失敗は明らかに起きる。その後竹中平蔵はパソナのトップになり派遣労働を食い物にしたが、生きてて恥ずかしいとは思わないのだろうか。村上龍が竹中平蔵と本を出していたが作家の知性丸潰れだ。それもこれも厚生経済学の第一基本定理の悪用である。そもそもこんなもの定理でもなんでもないのだが。それは私が論証した。


同様に剰余価値学説も労働価値説や等価交換というモデルがフィクションである以上、全利潤=全剰余価値はフィクションであって搾取という現象が経済のどの部分でも見られるということに過ぎない。完全合理性や等価交換などのフィクションのモデルはフィクションの答えしか出さない。これを弁えず。全利潤=全搾取に仕立て上げ、市場を全否定して国家独占計画経済で国家が独占企業になり、飢餓などの経済の失敗、大粛正と経済の失敗で一億人近くが亡くなった。大粛正もプロレタリア独裁が官僚支配になり変わっていたからである。そもそもがプロレタリア独裁が官僚支配になりすいことは指摘できる。一方で国家が独占したとはいえ計画経済、すなわち企業独占でもそれなりにやっていけることを示した。西側諸国も市場は独占と多数寡占であって完全競争市場では全然ない。マルクス経済学を上回る分析である。一方で価格の上下を除けば厚生経済学の基本定理のように完全競争市場が独占よりも優位なのはその通りである。要するに剰余価値とは潜在的に物理法則を含む全社会であって、その中のコアコンピタス、戦略、搾取、資源なのであり、これは需要側の限界効用と相まって価値と呼ばれる。労働価値はその一部に過ぎない。また社会はコミュニケーションから物理社会はコミュニケーション2から成り立つのであって労働から経済が成り立つのではなく経済は社会から成り立つのである。物質も含め情報伝達理解、情報伝達作用がそれである。




ただ私は市場の独占度をそのままに現実の不完全競争をモデル化して観察計測批評するべきだと思う。人間の知性は限定合理性なのだから五割合理性、八割合理性などで人間を記述するとかである。


このように経済学が用いられるには多くのシミュレーションが必要であり、ぶっつけ本番では多数の被害が出かねない。


以上二点により、ノーベル経済学賞を希望するものである。

市場の成功は秩序化、であって市場経済ではそれだけ価格による数と計算の秩序が起こるということである。秩序はコミュニケーションがなされるとき行われる。ただし泥棒と労働基準泥棒は発生して公共財として警察や労働基準監督署が必要になる。市場ほおおむね平和だが帝国主義という戦争が絡む時がある。また貧困や社会病理が蔓延ることもある。社会が価格秩序として成り立つということは社会がそれだけ平和なのである。数量化、商品が数量で成り立つ。このことから全商品価格がある。価格はまた金銭的秩序である。価格は需要される希少なものは高くありふれたものは安い。価格はより安く低くつけれらるよう市場では数社数十社で競争が行われる。できるだけ低い価格で売った方が競争に勝つ。コストリーダーシップ、ブランド品などあえて高いものを売る、クオリティリーダシップ。価格は価値判断であって全コミュニケーションをコアコンピタス、戦略、搾取、資源で価格判断する。同質化、商品が同一である。没個性という欠点にもなるが大量生産などが生まれる。単純化、商品が単純である。これも大量生産に結び付く。整頓化、物事が片付いている。これも大量生産に結び付く。分類化、商品が分類されている。これも大量生産に結び付く、計算化、価格で計算される、市場はコンピュータを凌ぐ計算器である。規模化、規模の経済がある。範囲化範囲の経済がある。多様化、商品が多様である。差別化、商品が差別化されてる、単純大量生産と多品種少量生産が並び立つ、云々で表せられる。逆に失敗は公共財、情報の非対称性、独占と寡占、外部性、疎外、物神崇拝、帝国主義、貧困、格差、環境破壊、云々。



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