第3話 ただいま!
「ただいま!」
コウはミズキの手を握りながら玄関の扉を開けた瞬間、部屋の中からバタバタと音が聞こえ2人が突っ込んでくる。
「コウ!」 「コウちゃん!」
そうその人物は僕の両親だった。
名前は父さんが【赤星龍】
母さんが【赤星美奈】どちらもなにも変わってなく2人に会うのも3年ぶりであったためとても懐かしく感じる。
母さんの方は僕に抱きつき、父さんは僕の頭を撫でながらどちらも涙を流していた。
「コウちゃんどこ行ってたのよ!この3年間!本当に心配したんだからね!」
母さんは僕に抱きつきながら少し怒るように言った。
「ごめんね母さん父さん心配かけて詳しい話は後で話すよ」
両親2人はコウの言葉を聞き涙を拭き父さんが笑顔で話した。
「そうだな!これまでの事は後で聞こう!
まずはお祝いしないとな!もちろん工藤家も呼んで!」
その言葉を聞いて後ろで感動してしまっていたミズキも笑顔になった。
そして父さんと母さんから改めて言われた。
「「コウおかえり!」」
両親から笑顔で言われ僕とびっきりの笑顔で返した。
「ただいま!」
その晩工藤家も集まりみんなでご飯を食べた
ミズキの両親2人にも泣かれ喜ばれた。
今でも僕に抱きついているミズキのお父さん
【工藤啓太】に母さんと料理をしている
【工藤詩織】だ。
僕はどちらもおじさんおばさんって呼んでいる。
「そしてコウ今までどこにいたんだ?」
みんなでご飯を食べ終わり、リビングで集まった時父さんに言われた。
みんなはコウが返答を待っている。
「うーんなんか忘れちゃった。記憶ないんだよねここ3年の事」
と誰でもわかる嘘を言った。
まさかあの異世界の事話すわけには行かないし信じないだろう
すると父さんは微笑み僕の頭を撫でながら
「そっかまぁ無事に帰ってきたからいいか」
と言ってくれた。
すると僕の隣にいたミズキは僕の顔を見ながら笑顔で
「ねぇコウ?まさか女の所じゃないわよね?もしそうだとしたら。ね?」
目が笑ってないとてつもない顔で言われた。
これじゃ絶対異世界のこと言えないよ!
僕殺されちゃうよ!
「も、もちろんだよ!あはは」
ミズキの目が怖すぎる本当に。
おばさんはこの空気を悟って話を変えてくれた。
「コウくんはどこの高校に行くの?ミズキと一緒の冒険者学校に行くの?でも危険だからね?」
おばさんからそんな話をされと父さんと母さんの顔を見ると2人とも悩んでいた。
「コウ冒険者学校へ行くのは構わないよ?それでもコウには無事に帰ってきほしい。それが約束だ」
父さんの言葉に僕は頷いた。
その話を聞きおじさんが僕に聞いてきた
「コウくんはどんなスキル持っているんだい?どんな職業なんだい!コウくんなら素晴らしい冒険者になるに違いない!」
お、おじさん顔が近い本当に近いよ
キス寸前までおじさんの顔があるそれをミズキが引き剥がした
「コウは決まってるじゃない!もちろんすごい職業に!もしコウが入ってくるなら私が手取り足取り教えてあげるね?」
自信満々にミズキは言ったが
「あのーまず職業ってなんですか?」
僕の家がシーンと静まり返った。
「「「「「え?」」」」」
みんなが何言ってんのみたいな顔をして僕を見ていた。
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