いきなりの衝突
ミレージャ。
とある組織のトップが現れると共に。
「食らえ」
迷うことなく僕は大量の魔法を彼の方に叩きつける。
「……なるほど」
そんな僕の魔法をミレージャは転移魔法を用いることで回避する。
「ずいぶんといきなりですねっ!」
そして、それと共にミレージャは驚愕と怒りの声を上げながら、僕の方へと攻撃魔法を向けてくる。
「いや、不意打ちした方が良いでしょ……悪いけど、何も許すつもりはないから」
それを暴食一つで無効化させた僕はミレージャの方に大量の魔法をぶつけていく。
そんな魔法をミレージャは再び転移で回避しようとする。
「……ッ!?」
だが、それを二度も許すような僕じゃない。
転移で出てくる先を感じ取っていた僕は先んじてそこに向かって魔法を放ち、彼が転移で出現すると共に魔法が当たるようにしてやる。
「思ったよりも2mって長いんですねっ!」
そんな魔法を己で魔法を使うことで防御しようとするミレージャではあるが、そんな目論見はさっさと彼との距離を詰めていた僕が暴食一つで無効化してしまったことにより、彼は大量の魔法を浴びることになる。
「そうだよ」
大量の魔法を真正面から食らって体から血を流すミレージャの言葉に頷いた僕は更に魔法を発動させて、彼の方に飛ばしていく。
「本当に展開が早すぎですよっ!」
ミレージャはそれを転移で開始。
今度の出現先はちょうど僕の目の前。
「「……ッ!?」」
金属と金属のぶつかりあう音がこの場に響くと共に、僕とミレージャは至近距離で互いの手にある剣をもって睨みあう。
「どうして、私の動きを前もって把握できていたのでしょうか?」
「答えると思う?」
「……なるほど」
「でも、お前はそんなことを気にすることはないよ。君はここで僕が捕らえ、君らの組織を解体させてしまうからね」
ミレージャと睨みあう僕は、これまたやはり、前もって準備していた結界を発動して、学校全体を覆ってやる。
「鳥かご、か」
「あぁ、君を僕の手で飼ってやるよ」
この魔法は何かから身を守るためのものではなく、結界の内部にいる人間を外へと出させないようにするためのものだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます