第12話

それから数百年が経ちました。(笑)


はい、そうですね。

突然こんな切り出しになったらここまで読んできた読者も興ざめでしょう。

ここからどれくらいの読者が読んでいるのかわかりやしませんがお付き合いできる方だけどうぞ続きへ。



ウーデクセンの地形は南北にほど長い大陸があり、真ん中には山脈が走る。

その山脈の中心に大陸最高峰の星生山がそびえている。ただし、星生山は単独峰ではなくいくつもの山々が円形に連なり構成されており、円形の中心にはカルデラ湖があった。


しかし、時が立つにつれカルデラ湖の水は引き、鳥が運んだ植物の種子がそこに芽吹き、森を形成したのだ。森はカルデラのくぼんだ地面を緑色に染めて行きだけ付近のものは時折崩れたした。


そんなことを繰り返すうちに人が訪れることのできない森が完成したのである。


ただあるときから、この森の中に人が住むようになる。

まあ、正確には人を送り込んだんだけれどね。


そろそろ会話できると思うんだよね。長年見つめてきたけれど、やっと会話ができるよ。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る