7月25日 徒歩旅と抽象的なテスト勉強

 今日は2コマある授業が、どちらも最終回を迎えた。そのうちの一つはどうやら後期はないらしい。


 最終レポートを提出すればいい、ということだ。


 家に帰る途中、友人と遠回りをして帰るのがルーティーンとなっている。今日も授業終わりに、いつもの迂回路を通りながら、いろいろなことを話した。


 そろそろ貯金がないから、バイトをしようと思っていること。そのためには前職をしっかりと辞めなければいけないこと。彼女が欲しいこと。


 僕はこの夏、旅行をしたいと考えている。しかも、徒歩で。


 徒歩で県をまたぎたいんだ、と話をしたら、笑われた。


 もっと賢い方法があるからだ。


 免許を取って車や原付を買うなり、自転車で行けばいいじゃないかと。


 だがそれはできない。免許を取ることは親に禁止されてしまっているし、自分が今乗っている自転車籠付クロスバイクは折り畳みができないから、輪行ができないのだ。4月に買ったばかりのものだから、二台目を買う選択肢は実質無い。


だから、徒歩で行くことにした。


一応ルールを決めておくと、①基本的には徒歩で行くこと②帰りは交通機関を使用すること③身の危険を感じたら、駅なりバス停なりを検索してそこに向かうこと。


 予算も限られてるから、こんなとこかなと思う。


 そこまで言うと、彼は「気を付けてね。僕もここ周辺だったら旅してみたい」と言呆れながらに言った。


 結局、その友人とはゲームをする約束をして別れた。


 午後は、別の友達とテスト勉強をした。


 先輩にカモ授業だと言われたのだが、普通に難しそう。出席はきちんとしていたから、毎回


 この人物の主義はなんですか、とかこの作品を読んであらすじを300字以内でまとめなさい、とかの問題が出るらしい。


 ビデオを見たリアクションペーパーから出題される箇所があるらしく、そこが一番難航した。


 触れていない個所からも問題が出るらしく、そこは週末で何とかしようという話になった。


 後期は絶対取るまい、と固く誓いあった。

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