みにくいおとなのこ

クライングフリーマン

みにくい「おとなのこ」

 ====== この物語はあくまでもフィクションです =========


  ある国のお話。

 ある年。「みやこの代表選挙」が行われました。

 はい。はい。はい。最初に勢いよく手を挙げたのは、「ある村の村長」でした。

「僕は、村長辞めて、みやこ代表になる!」

 村長は、人気がありましたが、「任期」が来るまで時間がありました。

 村長を続けて欲しい、と言う村民の願いを振り切り、村長は支援村民を引き連れて、みやこに出ました。

 一方、『日の丸』議員をしていた、南国生まれの連峰女史は、「私は、『日の丸』より、みやこがいい。みやこ代表になる。」と手を挙げました。

 連峰女史は、追随する家来が多いので、有頂天になったのか、選挙期間が始まる前にもう、選挙活動を始めました。ルール違反だと詰る人も多かったけど、彼女は平気でした。

「だって、勝てばいいんだもん。勝つんだもん。ルールは変更するものよ。」

 普段言っている、『日の丸』御誓文は変更してはいけない、という意見と真逆なのに、民は戸惑いました。

 さて、「みやこの代表選挙」は終わり、現職の綿貫代表が続投ということになりました。

「投票の時、分かってるな」とか、「誰を選ぶ気なんだ?」と、脅してきた村長も、『日の丸』議員も、手下をけしかけて民に更に「逆らわないように」と言い続けました。

「矢文」が刺さった家では、震えに震えていましたが、「現職の方がまだマシ」という投票の結果、「漁夫の利」当選が決まりました。

 みやこの民が望んだのは、「平和」ではなく、「争いがない世の中」でした。

『日の丸』国は、いつまでもいつまでも「平和」にはなりませんでした。

 ある国のお話です。

 ―完―


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みにくいおとなのこ クライングフリーマン @dansan01

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