第3話 準備

 衆議院議員選挙の当選者が発登院する日、緊張するなか村上敏一は秘書の運転する車で議事堂前で車を降りた、運転手付きの車などに縁がなく妙な気分になった。

 自分は国会議員のままで活動していけば良いのではないのか・・・ これから始まることを考えると邪心はなくさなければいけない。

 村上は新人議員の時にしか許されない特権を利用して議事堂の中を、ネクタイピンに仕掛けてある超小型カメラで録画を始めた。議事堂の細部まで撮るのに三週間の時間をついやした。色々動き回ると妙な視線をかけられたが「すいません…田舎者が議員になったもので」と照れ笑いでごまかしていた。これで議事堂の詳細図が完成した。これで第一段階の準備が終了した。第二段階は武器の調達である、拳銃、マシンガン、爆薬、無線機等は海外から密輸に頼るか、国内の闇ルートで入手するかである。次の第三段階は偽装デモ隊最低でも1万人を集めなければならない、SNS等で参加を求めるか、あとは日払いでアルバイトを一万人を募集する。理想は10万人規模である。その他その道のプロを高額バイトで募集する。どれもこれも非現実的なことしか考えつかない。

 今の時代、金と悪知恵と人材が集まり後は度胸があれば非合法の活動が可能だ。金儲けさえ出来れば親でも殺す時代、金が悪魔の様に見える。人間が堕落するのは簡単だ。しかし何かを始める時に必ず必要なのが計画である、この計画は色々なアクシデントを計算に入れて置かなければならない、無計画でことを始めると必ず失敗する。今回も何度も何度も繰り返した。今までに銃などとは縁がない連中である、日本で無理な実弾射撃をアメリカでは出来るので7人が参加した。アメリカ人の銃に詳しい現地のブローカーを紹介してもらい、アメリカに10日間滞在した。やはり銃は恐ろしい手にすると自分が何者よりも強く感じれれた。銃の使用には慎重にならなければならない。今回でもいかなる場合にも人を傷つけることはしない7人で監視しあうこととした。もし人を傷つければ只野テロリストと同じになってしまう。

 準備は出来たがいつ行動に起こすか・・・

国会が開催中でなければならない、国会議員が全員

 


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国会議事堂の逆襲 @qaz3412wsx

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