国会議事堂の逆襲
@qaz3412wsx
第2話 挑戦
村上敏一は次期衆議院議員選挙に無所属で立候補する予定である。村上家は代々の資産家であり不動産だけで数十億、選挙資金には事欠かない。
村上家の選挙にかける意気込みは並大抵の意気込みとはかけ離れていた。
選挙区は島根県である保守が強い県であるが、金に物を言わせても勝ちにいくつもりである。敏一には何が何でも当選して国会議院になる野望がある。
今の国会議員のあまりにも国民を無視した政策、野党もご多分に漏れず自分達のことしか考えていない議員連中。他国の選挙では政権党が変わっている中で日本の首相は、海外の外遊ばかりで日本国民がどれでけ困窮しようがお構いなし。
日本国民はおひとよしばかりです、どうして怒らないのか不思議です。
敏一は地元の島根大学卒業している、祖父母要望で東京の大学より地元を選んだ。
敏一自身も祖父母のことを考えて、進学を島根大学に決めた。自分に自信があればどこの大学でも同じと思っていた。心の優しい人間であった。
大学卒業後島根県警察の試験を受けて採用された、その後は昇級試験にパス続けて30歳で警部までいった。これはキャリア組と同じスピードであった。
事件が起きたのはこの30歳の時である。警察を退職してはや4年が過ぎていた。
選挙まで半年を切り時間が足りないが、何としても当選しなければならない。
選挙カー、ウグイス嬢、ビラ等必要のものをそろえたが選挙資金に困ることはなかった。選挙告示日が5月30日、投票日が6月2日に決まる。6月2日はくしくもテロで殺害された「村上聡志」の命日であった。島根選挙区の第二区定員1名である。
金の力は流石である6月2日午後8時にNHKの開票速報で「無所属 村上敏一当選確実」が流れた15万票で新人でありながらの勝利であったが村上家では喜びはなかった。まだまだ先は長いと誰もが思っていた。これから越えなければならない山川がいくつもある。この選挙で他の選挙区で3人の新人が当選していた。この三人もテロの犠牲者の家族であったのである。国家が国民を平然と犠牲にするのは毎度のことであるが、時の権力者は「国の為と そのためならばいう」大義名分を使うがこれは大嘘である。国家ならば国民を犠牲にしても良いのか、国家と国民どちらが大切なのか。国民なくして国家は成り立たない。権力者は国家を守りたいのではなく、自分の現在の地位を守るたいだけ、その為ならば国民の生命など糞以下と考えています。
本当の民主主義とは何か考えなければならない・・・
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