『愛は食卓にある』というマヨ的キャッチコピーはさておき、美味しいご飯がキッカケで展開される恋の味。
性格の異なるバディを起用した幸せを運ぶカフェに好感が持てるだけでなく、気づけば、軽妙な二人のやり取りから知らないうちに物語の魅力に惹き込まれてしまいます。
『おためし』という、一聞ありふれた言葉でありながら、その秘めたる意味の四文字に魅せられるかのよう。
どこか心的バリアを取り払われ、ハードルが下がっていく印象に、意図的な作為を感じさせない手腕が素晴らしい。
どこまでもふんわりとした自然体のストーリーに微笑ましさを感じる、心温まる物語です。