其の弐

1

 その日、フウマは授業を右耳から左耳へと聞き流して過ごした。

「上川、聞いてるか」

「はぁい」

「どうした。ぼうっとしてるなら顔を洗ってこい」

 担任の平田先生に言われるがまま廊下に出て、フウマは顔に水をぶっかけてくるが、席に戻って考えることといえば、今朝のことばかりだった。

 どうせ朝のこともおれの見間違いだ。目をつむって気が付かないうちに、横断歩道を渡りきってただけさ。

 最初のうちこそ、フウマはそう考えてけり・・をつけようとした。

 だが、やはり納得がいかなかったフウマは、休み時間のたびに巻物を持って空き教室に忍び込んで、どうにかして謎を解いてやろうとこねくり回してみた。

 結局、ついぞそれらしいことは起こらず、フウマは巻物を机に出して、指先でつついているのだった。

「おい上川、聞いてるのか」

「はぁい」

 何度目かの注意をしたところで、平田先生もさすがにこれは仕方ないと思ったのだろう。フウマのことは気にせず授業に戻るのだった。

 今日最後のチャイムが鳴って、やっとこさ放課後になった。

「行こうぜフウマ。2組のやつらより先にグラウンド出て、ドッジボールする場所とらないと」

「わるい、今日はおれ帰るわ。また明日な」

 フウマはランドセルを肩に引っ掛けると、ボールを脇に抱えた友達に手を振って階段を降りた。今日ばかりは日課のドッジボールを返上してでも、巻物の秘密を暴いてやろうと思っていたのだ。

 フウマは何か気になることがあると、自分が納得するまで調べてみないとどうにも落ち着かない性分だった。

 この前も、扇風機の首が回る方法がどうしても知りたくなったフウマは、インターネットで調べる前にねじ回しを取り出してきて、リビングの扇風機をバラバラにしてしまったのだ。

 無事、扇風機の首が動く仕組みを理解できたフウマは、大いに満足して、分解した扇風機をそのままにして遊びに行ってしまった。

 あとで母さんに大目玉を食らったのは言うまでもない。

「とにかく、帰ったら真っ先にじいちゃんに電話してみないと。じいちゃんがわからないって言ったら、紐切って巻物の中見ちまおう」

 そう考えながら昇降口へ降りていくと、フウマは下駄箱を開けて中を覗き込んだ。

「あれ?」

 フウマが履いてきた黒色のスニーカーの上に、封筒が置かれていた。

 学校の事務室で使われているような茶色一色のペラペラのではなく、紺色のしっかりした紙でできた封筒で、開け口はデフォルメされたウサギのシールで留められていた。

「これって、もしかして……」

 フウマは思わずごくりとつばを飲んだ。

 小学六年生にもなると、だんだんクラスの中でだれだれが好きだの、あの子とあの子が手を繋いでいるのを見ただのという話を聞くことが増えてきた。

 まだそういう話はよく分からないフウマは軽く聞き流していたが、こういうことは突然起こるものなのか。

 周りを見渡すが、すでにほとんどの人が帰っていて、下駄箱に人気はない。

 フフウマは封筒の中身を取り出した。

 中には丁寧に折りたたまれた便せんが入っていて、丸っこい字が並んでいた。

上川かみかわ風誠ふうまくんへ――

突然だけど、お手紙をフウマくんへ渡します。

このことは、ほかのだれにも言わないでください。

フウマくんのこと、ずっと前から気になっていました。

あなたに直接伝えたいことがあります。もし、会ってくれるなら、3時半に宮之台駅みやのだいえき北口にある、時計塔の前に来てください。

フウマくんが来てくれることを信じて、待っています』

 フウマは危うく手紙を取り落としそうになった。深呼吸して、手紙の内容を3回読み直した。

 手紙の裏面や封筒の仲間で確認したが、どこにも名前は書かれていなかった。

 でも、きっと間違いない。

「ラブレターだ。初めてもらった……」

 自然と息が荒くなったのに気が付いて、何度か深呼吸を繰り返した。

「でも、だれが書いたんだろう」 

 そこまで考えたとき、フウマの頭に御立みたち華緒はなおの姿が浮かび上がった。

 まさか、いや、でも、そうだったら……。

 そのとき、フウマはハッとして昇降口の壁にかかる時計を見た。

 今の時間は、午後3時25分。

 手紙に書かれている時間まで、もう時間がないじゃないか!

 待ち合わせ場所に指定された宮之台駅は、フウマが通う宮之台市立第一小学校からそこまで離れていなかった。

 しかし、駅へ行くには、校門を出てすぐの長い坂を駆け上がらなくてはいけない。

「こうしちゃいられない!」

 フウマは大慌てでスニーカーに足をねじ込むと、下駄箱へ上履きを放り投げる。

 グラウンドへと駆け出そうとした途端、

「あっぶねえ!」

 足元を黒い影が走り抜けて、フウマはたたらを踏んだ。

 フウマの足元にいたのは一匹の柴犬だった。

 全身をおおう黒い毛並みはよく手入れがされていて、首に紺色の布がスカーフのように巻かれているのを見ると、どこかで飼われている犬のようだった。

 どこか憎めない顔の柴犬は、フウマの顔を見上げて、わん、とひと声吠えた。

「悪いけど、今お前の相手をしてる時間はないんだ!どこから入ってきたか知らねえけど、お前、早いとこ学校から出ていかないと用務員さんに追っ払われるからな」

 フウマはそう言い放つ。

 言われた柴犬はというと、まるで聞こえなかったようにフウマを見返していた。

「……っと、やべえ、時間がない!こんなことしてる場合じゃねえ」

 フウマは校門に向かって再び走り出した。

 その背中を、柴犬は黒い瞳でじっと見つめていた。


 2


 宮之台みやのだい駅北口広場には高さ5mくらいの時計塔が立っていて、銀色の表面に傾き始める太陽の光を反射していた。

 時計の針が今にも3時半を指し示そうとした瞬間、広場にフウマが走り込んできた。

「ハア、ハア……間に合った。まだ、3時半になってないだろ……」

 もし、「宮之台市立第一小学校、宮之台駅北口広場間レース」という競技があれば、今日のフウマは新記録を打ち立てていただろう。

 そこで、フウマは一人の女の子が時計塔を見上げているのに気が付いた。

「ほ、本当にいた……」

 フウマの心臓がどきりと跳ね上がった。

 さっきまで全速力で走ってきたのとはまた別の胸の高鳴りだった。

 やっとこさ呼吸を整えると、フウマはそろそろと時計塔の前に立つ女の子に声をかけた。

「あ、あのさ。おれ、下駄箱に手紙が入ってて、時計塔に3時半までに来てくれって言われて、走ってきたんだけど……」

 なんとかそう言うと、女の子がぱっと振り返った。

「ふうん、第一小からこれくらいで来れるのね。まあまあって感じじゃない?」

 フウマの知らない女の子だった。

 女の子は気の強そうな吊り上がり気味の目で、フウマの足元から頭の先まで見てから言った。

「でも、修行してるあたし達からしたらてんで遅いけどね」

 その一言で、フウマはかちんと来た。さっきの目つきと今の一言が気に食わなかったのだ。

「そう。悪いけど、おれ話があるって子から呼び出されたんだ。その子を探さなきゃいけないから、修行なら勝手にやってくれよ」

「ああそう。でも、その人、近くにいるのかしら」

 そう言われて、フウマは首を左右に動かした。

 いつもは駅から出てくる人や、お客を待っているバスやタクシー、公園に遊びに来た親子などで騒がしいはずの広場には、フウマと女の子の二人しかいなかった。

「あなた、上川かみかわ風誠ふうまくん、でしょ?」

 女の子が聞いてきた。

「そうだよ。どうしておれの名前、知ってるんだ」

 まさか、とフウマは眉をひそめた。

「あの手紙を書いたのって、」

御生憎様おあいにくさま。それとも、あたしじゃなくてホッとした?」

 女の子はいたずらっぽい笑みを浮かべた。

「だれが上川くんに手紙を出したかは知らない。でも、どうして上川くんがここに呼び出されたかは知ってるよ」

「……どういうことだ?」

「だって、上川くんを連れてくるように言われてるから、あたし」

「言われてるって、だれに?」

 女の子はフウマの手元を指差した。

 フウマの手の中に収まる、巻物を。

「上川くんが知りたいことを知っている人。興味があるならついてきて」

 女の子は、フウマの返事も聞かずに振り返ると、さっさと広場から出ていった。


 3


 フウマが後をついていくと、女の子は駅前の通りを歩いていく。

「ちょ、ちょっと待てよ!」

 女の子は普通に歩いているように見えるのに、すごいスピードで進んでいく。

 フウマが駆け足になって、やっとついていけるかどうかといったところだ。

「あら、そんなにのんびりしてたら日が暮れちゃうでしょ」

 そう言うと、女の子は通りに立ち並ぶ雑居ビルのすき間に入っていった。

 慌ててフウマもビルの間の空間に飛び込む。

「本当は上川くんみたいに何も知らない人には、気づかれないように注意しなきゃいけないの」

 ビルの間にできた細道は、フウマが横に二人も並べないほど狭苦しかった。

 その上、エアコンの室外機やゴミを入れるポリバケツ、束ねた雑誌なんかがあちこちに置かれていて、フウマは何度か足を取られそうになった。

「人に知られたらやりづらいし、私たちって、それなりに敵も多いから」

 そんな場所でも、女の子はすいすいと進んでいく。

 室外機を避けて、ポリバケツを軽々と飛び越えるスピードは全く落ちない。

「でも、上川くんはこっち側・・・・に気が付きかけてるし、遅かれ早かれ知ることになったかもしれないね」

「さっきから、な、何の話をしてるか、全然分からない。いったい、おれが何に気が付きそうなんだよ」

 息を切らしてフウマが細道の突き当りを曲がると、ふいに目の前が明るくなった。

 細い路地から抜け出して、開けた場所に出たところで、女の子が足を止めた。

「も、もう無理。もう走れない」

 フウマは地面に転がった。

 肺と心臓が爆発しそうだった。

 ゼエゼエと息を繰り返していると、女の子が手を伸ばして、フウマを立ち上がらせた。

「――ようこそ。私たちの側、忍者・・の世界へ」


 4


「忍者の世界!?」

 フウマは間の抜けた声を上げた。

「な、何いってんだ。忍者なんて、いるわけないじゃんか」

「そう、忍者はその存在を知られてはならない。基本中の基本ね」

「いや、おかしいって。だいいち、」

 そこまで言ったところで、フウマはふと周りを見て首をかしげた。

「ここは?」

 雑居ビルの間にできた細道を駆け抜けた先は、芝生の敷かれた広場があった。

 宮之台駅はフウマのすぐ隣にショッピングモールがあるから、フウマも近くをよく通る場所だ。だが、こんな場所は見たことがなかった。

 ビルのすき間を縫って走っている間に、かなり遠くまで来てしまったのかな、と思ったフウマは、広場の真ん中に立つ、金網で囲まれた区画を見つけた。

 金網の中には、フウマの胸くらいの高さのブロックや、びっしりと張り巡らせた鉄パイプの足場、縄梯子なわばしご、見上げるような高さの壁なんかで埋め尽くされていて、コンクリートと鉄でできた森のようだった。

「なんだあれ……」

 フウマは金網にかかっていた看板を見つけた。

「パルクールパーク、“ニンジャラン”?」

「――良い考えじゃろ。最近は山の中を駆け回るより、街の中を走ることの方が多いからのう。若いもんをきたえるには、こういう場所のほうが都合がいいんじゃよ。それに、万一見つかっても、まさか本当に忍者が修行に使っとるとは、だれも思うまいて」

 突然しわがれた声がして、フウマに答えた。

「カエデよ、連れてきてくれたようだのう。手間を掛けたの」

 女の子はすっと姿勢を正した。どうやらこの女の子の名前はカエデというようだった。

「はっ。上川かみかわ風誠ふうまをお連れしました。このとおり、巻物も持っています」

「そうか。けっこう、けっこう」

 フウマは声の主を探したが、周りにはフウマとカエデの二人しかいなかった。

「ここじゃ、ここ。今少し、お前さんの足元を見てみんか、ほれい」

 フウマは視線を下げて、あっと声を上げた。

「さっき学校に迷い込んでた犬じゃんか」

 昇降口でフウマとすれ違った黒の柴犬が、フウマの足元に歩み寄ってきた。

「いかにも。よく来たのう、フウマ」

 柴犬が口を開けると、さっきのしわがれた声が出てきた。

「ちょっと、上川くん。そんな言い方は四郎右衛門しろえもん様に失礼でしょ」

 カエデが口をとがらせて言った。

「シロ?なんだって?」

 モミジは柴犬を指し示した。

四郎右衛門しろえもん様、よ。こちらは犬井いぬい四郎右衛門しろえもん重厳しげよし様。私たちの忍術のお師匠様で、宮之台御用隠密みやのだいごようおんみつ頭領とうりょう

「忍術の師匠?この犬が……?」

 フウマは四郎右衛門をまじまじと見て言った。

 正直、カエデの言ってることなんて、全然頭に入ってこなかった。

 忍者?忍術の師匠?オンミツ?

 現実離れした言葉に押し流されたフウマは、とりあえず思ったことを口にした。

「でも、シロエモンって名前の割に黒いぜ」

「んもう、だから!色の“白”じゃなくて、太郎、次郎、三郎の“四郎”なの!」

「カエデ、もうええぞ。あとはわしが話をするゆえ、下がりなさい」

 は、とカエデは返事をしてから、ちらりとフウマの顔を見た。

「じゃあね、上川くん。もしかしたら、また会えるかもね」

「それ、どういう意味」

 だよ、と言おうとしたところで、ぼん、とカエデの足元から煙が上がった。

「わっ!」

 煙が風に吹かれて消えたとき、カエデの姿もなくなっていた。


 5


「さて、フウマよ。急に呼び出してすまんのう」

 四郎右衛門はとことこと歩いていく。フウマはその後ろをついていきながら、四郎右衛門の揺れる尻尾を眺めていた。

「別にいいけどさ、」

 そこでフウマは、ここまで来たきっかけを思い出した。

「そうだ、ラブレター!おれ、宮之台駅で待ち合わせしようって言われて……まさか、あの手紙を書いたの、お前かよ」

「手紙?はて、なんのことかのう」

 四郎右衛門は首をかしげた。

「とぼけるなよ!さっきのカエデってやつと協力して、おれを訳わかんねえことに巻き込もうとしてんだろ。忍者の修行とか適当なこと言って、おれはだまされねえぞ!」

「まあ、せっかくここまでついて来たんじゃ、お前さんも参加せえ」

「参加って、何にだよ」

「決まっとろう。忍者の試験じゃよ。ちゃんと巻物は持ってきたんじゃろうな」

 そうだった、とフウマは巻物を取り出すと、四郎右衛門に見せた。

「何なんだよ、これ。カエデってやつが、あんたならおれの知りたいことを知ってるって言ってたぜ」

「じきに分かるわい。見てみい、集まりだしたぞい」

 四郎右衛門が鼻先で示した先、気がつけば、フウマ達の他にはだれもいなかった広場に人影が現れ始めた。

 「あ、な、な……」

 ただ、その現れ方・・・を見て、フウマは間抜けな声を上げた。

 一人は雑居ビルの屋上から、壁を歩いて・・・降りてきた。

 別の一人は、地面に伸びるビルの影から顔を出すと、プールから上がるように地面の中から這い出てきた。

 空を見上げると、大きな折鶴おりづるの背に乗って飛んできた一人が、折鶴をただの折り紙に戻してポケットにしまい込んだ。

「なんだ、あれは――」

「忍者の見習い・・・よ。正式に忍者として活動するには、試験に合格しなければといかんからの」

 見る見るうちに、広場には50人ほどの子どもたちが集まった。下は小学校低学年くらいから、上は中学生くらい。男の子も女の子も混じっている中、全員が四郎右衛門の方を向いて姿勢を正した。

「ほれ、お前も列に並ばんか」

 四郎右衛門が後ろ足でフウマの尻を蹴飛ばした。

「イテッ!なんだよ、もう」

 フウマが忍者見習い達の端っこに並ぶと、四郎右衛門はその場に「お座り」して口を開いた。

「よう集まった。御用隠密ごようおんみつ頭領とうりょう犬井いぬい四郎右衛門しろえもん重厳しげよしじゃ。これより、御用隠密ごようおんみつの選抜試験を行う。各々おのおの、気合いを入れて試験にのぞめい」

 全員の顔に緊張が走った。

「選抜試験は全部で2つ。1次試験を合格できた者のみ、2次試験を受けることを許す。2次試験を合格した者全員を宮之台の新たな御用隠密として認めるものとする。よいな」

 返事はなかった。皆、早く試験を始めてくれと言わんばかりで、自身に満ちた表情を浮かべていた。ただ一人を除いて。

「まじかよ。ここにいるやつら、全員忍者なのかよ。じゃあ、じいちゃんの話は本当だったのか……」

 フウマは手の中の巻物を見つめた。

「じゃあ、今朝のあれは、こいつが起こした忍術ってことなのか」

「1つ目の試験は鬼ごっこじゃ」

「え、」

 思わず顔を上げると、四郎右衛門と目が合った。

「どんな手を使ってもかまわんぞい。30分以内に、わしにさわれた者を合格とし、2次試験に進むことを許そう」

「何だよそんなの。これだけ人数いて、犬一匹捕まえればいいなら楽勝じゃねえか」

 そんなことを、思わずフウマは口走っていた。

「では試験を始めるぞ」

 そう言うなり、四郎右衛門が2匹に増えた・・・・・・

 2匹の四郎右衛門はさらに2匹ずつに分かれて、4匹に増える。

 8匹が16匹、そして32匹。

「……分身ぶんしんの術。では、はじめる」

 あっという間に柴犬の群れになった四郎右衛門はそう言うと、弾かれたように走り出し、あっという間に広場から逃げ出していった。

「追うぞ!」

「私達はあの四郎右衛門様を――!」

「どの四郎右衛門様ですか!?」

「どれでもいい!触れば合格できる!」

 忍者の見習い達が四郎右衛門の黒い尻尾を追って、次々と広場を飛び出していく。

 その後ろ姿を見送ると、ソウマは大きく伸びをした。

「……さて、おれもさくっと捕まえて、何が起きてるのか説明してもらおうか」

「はっはっは、余裕ではないか。そんなにのんびり構えとって、大丈夫かのう」

 声のする方を向くと、分身した四郎右衛門の一匹が地べたに寝っ転がって、フウマに腹を見せていた。

「余裕はどっちだよ。そんなところで寝っ転がってたら、あっという間に捕まっちまうぜ」

「どうかな。やってみい」

 フウマは四郎右衛門ににじり寄りながら、いつでも飛びかかってやろうと膝を曲げた。

「逃げてみろよ、すぐに捕まえてやるぜ」

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