エピローグ
大きな棚の一角に並んだ紺色の日記。
白地に薄い緑の唐草模様、金の差し色の入った花瓶に生けられた白百合の花。
昨日と違い、少し欠けてしまった月の光が今日も窓辺に座る少女を見守っていた。
「今日も学園、楽しかったですわ〜」
光魔法で宙を舞、細剣で魔物を切り裂く、白いローブを纏った天使のような人物。
「それに『月華の天使様』のお話は胸が弾みますの!」
その本人は自分の正体に気づいていない。
少女は月と百合の花がモチーフの本を開くと、慣れた手つきでその白紙のページに
「明日は何があるかしら?」
今日も日記をつけていた。
天然少女ののんびり日記 孤野恵 志穂 @konoeshiho
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます