第40話

僕たちは暗い砂浜をゆっくりと歩いた。


「真っ暗だねぇ」


はい、、、でも、、、月の灯で意外と見えますね


「そうだね、、、波の音が心地よいねぇ、、、夜の海も捨てたもんじゃ無いね、、、久しぶりに良く遊んだぁ!」


仕事、忙しかったですか?


「うーん、、、忙しくは無いけど、、、友達と遊んでても甘えるとかしないでしょ、、、君がいるから素の私が出せて心の底から楽しめるんだよぉっ!」


僕と居ると素になるんですか?


「なるよっ!びっくりするくらいにねぇっ!君と居ると暖かい気持ちになって穏やかになって優しくなれるんだよね」


伊藤さん、、、僕の事、、、好きなんですね?


「大好きっ!人ってこんなにも人の事を好きになるんだねって思うくらいに好きだよ」


運命的な出会い方しましたもんね


「つい最近の事なのに、、、なんか、遠い昔の様に感じるねぇ」


たしかに、まだ出会って数ヶ月なのに

ずっと昔から付き合っていた様な感覚がある

彼女もそうなのだろうか?


「ねぇね?花火したいなぁ!」


あっ!

僕も思ってました。

コンビニでありますかね?


「きっとあるよっ!行ってみよっ!」


うん!


僕たちは小走りで上にあるコンビニに向かった


「あったぁ!おとなしめの花火だけど」


僕は意外と好きですよ

花火大会みたいな花火ももちろん好きですけど

手持ち花火は間近で見れるし時間の流れがゆっくりに感じて好きなんですよね


「わっわっわっ私も好きだよぉ!、、、余りやった事ないけど、、、」


今年の花火大会行きましょう!

どっかの!


「うん!行きたい!」


うん、じゃぁ、今日はこれで我慢しようね

風夏、、、


「うん、、、分かった、、、」


自然に名前を言ってみた

彼女はきっと違和感を覚えただろうが自然に受け流してくれた

僕たちは花火に火をつけて楽しんだ

とても綺麗で、はしゃいでいる彼女の顔をみて

幸せと感じていた

最後に線香花火を楽しみホテルに戻った。


24時を過ぎようとしていた。

彼女が上目遣いで


「一緒にお風呂入りたいなぁ!」


えっ!

一緒に?


「やだぁ?」


嫌じゃ無いよ

ただ、、、申し訳ないんだけど、、、僕が先で良いかな?


「恥ずかしいんでしょ?」


はい、、、恥ずかしい、、、


「良いよぉっ!分かったぁ!私にも条件が有ります!髪の毛、身体はお互いが洗う!それが先に入る条件!どうする?」


先に入ります!

遠慮なく!


「そんな、恥ずかしいのぉ?」


何となく、、、お湯をはりにいきますね、、、


お湯が溜まるまで

僕は伊藤さんの香りを感じたく

後ろから抱きしめ

ソファーに座った。


「後ろから抱きつくの好きだねぇ?」


前からだと、、、多分、、、まだ緊張しちゃうと思って、、、


「そう言うことかぁ!理解したよっ!」


うん、、、

















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