第39話

僕たちは、ホテルを出て飲食店を探した。


「なんかさぁ!私たちって行き当たりばったりだよねぇ?出る前に調べてから出れば良かったよねぇ?」


僕はこっちの方が好きですよ

悩んでる顔も可愛いし、目的が決まってワクワクしてる顔も可愛いし何かを探すって楽しいなって、今まで1人で探していて結局、何も見つからなくて、、、今は伊藤さんが居てくれるし一緒に何かを探してくれて見つけて2人で歩いて、、、僕は好きです。


「そかそか、君が楽しめているなら良かった!」


伊藤さんは楽しく無いですか?疲れちゃいます?


「楽しいに決まってる!君と一緒にいる時間は私を普通にしてくれる!それは、今の私にはとって貴重で素の私で居られるから」


そうだよなと思った。

メディアに出ている時は伊藤ののを演じないと行けないし作品製作時も常に演じて居ないといけない、ファンは伊藤ののが好きで伊藤風夏を知らない、求められている事に常に答えを出さないと人気が下がる

凄い所で戦って生きているんだと改めて実感した。


あっ!

ココなんてどうですか?


「高そうな佇まいだねぇ、、、せっかくだし!贅沢しちゃおっか!」


僕たちはお店の中に入り

店員さんにテーブルまで案内してもらった。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


食事はどれも美味しく

お酒も進んだ


伊藤さん?

少し酔いました?


「なんでかにゃ?」


顔が少し赤いし何か話し方が、、、


「酔ったっ!ダメ?」


ダメじゃ無いです。


疲れてるんだろうなと思い僕は烏龍茶を注文して彼女のお酒が入っているグラスと烏龍茶を入れ替えた。


「にゃ!入れ替えたなぁ!」


飲み過ぎですよ


「酔わせたのはお酒じゃにゃい!君だぞぉ!」


僕ですか?


「うに!君だ!君が私を自分に戻してくれる!」


ありがと


「きみが、、、ほしい、、、私だけを見て、、、て」


目が凄くトロンとしている彼女をみて

欲求が高まった。

してみたい!と


僕も伊藤さんだけ見ていたい


「こんな酔っ払いの私でも、、、いいの?」


たまになら


「ちょっと休憩!」


と言い烏龍茶を一気に飲み干した。


「ふー酔っちゃったぁ!君も酔ったかなぁ?」


何か無理してる

どうしたんだろうか?


少しだけ酔いましたけど大丈夫ですよ。


「よしっ!海辺まで散歩しよっか?」


そうですね、少し酔いを覚ましましょう




















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