第37話

僕たちは部屋に入った。


「ひろっ!、、、凄いよ!」


本当に広かった。


「海も凄いねっ!」


大きな窓を開けて外に出て2人して何故か深呼吸をした。


「私たちって息が合うよねっ!、、、何か前にもあったよねっ?同時でする事」


確かに、僕たちは何かしらのタイミングで良く息が合う

僕は海を見ているより彼女を見ていた。

僕よりほんの少し歳上なのに凄く子供っぽい表情をする時がある

その顔が本当に好きで毎回、好きを追い越していく


「うん?どした?顔になんか付いてる?」


何にもついてないです。

ただ、


「ただ?」


凄く可愛くて、毎回、好きを追い越して行くんですよ。


「私がお婆ちゃんになっても同じ事、言ってくれる?」


それってプロポーズですか?


「何でそうなるのよっ!、、、でも、、、君となら良いよっ!」


考えます。


「いやいや、、、今はそんな考えないでよっ!」


えっ!

うん、、、僕は伊藤さんじゃないと嫌です。


「ほんとに君は、、、私が好きなんだねっ!丸くなった方が良い?」


はい、、、出来れば、、、


「むー、、、嫌いになって良いのぉ!」


僕の事、、、嫌いになりますか?


「なる訳ないでしょっ!バカ!」


彼女は僕に抱きついてきて

キスをしてくれた。

それは、とても柔らかく

そして、解放感が僕を大胆にさせていった。


彼女を強く抱きしめ、舌を入れて絡ませ

とうとう、禁断の胸を触った。

彼女から少し甘い声が漏れ、彼女は腰にあった腕を僕の首に位置を変えながら

舌が奥に入ってきたり吸ったりしてきた

僕も、それを真似てキスをする。

彼女は目を閉じながらキスをしてくれているその顔はとても色っぽく

彼女の作品を一緒に観た時の作品中の顔だった

それを思い出した僕は嫉妬してしまい

触っていた胸を強く握ってしまった。


「ちょっと痛いかなぁ」


あっ、、、御免なさい


彼女が僕の顔をみつめている


痛かったですよね?

ほんと、御免なさい


「ちがう、、、君に、、、嫌な思いさせてるって思って、、、私もごめんね、、、」


彼女には本当に嘘をつけない

直ぐにバレてしまう


御免なさい、、、嫉妬しちゃって


「うん、、、分かってたよ、、、苦しい思いさせて、、、謝るのは私の方だよ、、、ごめんね」


弱い僕も悪いので

そんなに謝らないで下さい、、、


「うん、、、」


僕は、、、

彼女を抱きしめた。

離したくない、、、僕の弱さで彼女と離れるのは嫌だ、、、必ず克服する

彼女がお婆ちゃんになっても可愛いと言いたいから





















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