第34話

「どこか行きたい所あるぅ?」


御免なさい、、、全く分からなくて、、、流行りとか


「うん、、、知ってるよ、、、敢えて聞いたもん!」


伊藤さんはあるんですか?


「うっ!うっ!」


お腹痛いですか?

大丈夫?


「真面目かよぉ!大丈夫だよ!元気だよっ!私も特に行きたい所はなくて、、、悟られまいと、、、」


あー

そう言う演技って事!


「君は本当に素直で良い子だねぇ!」


それは褒めてますか?


「もちろん!、、、どうしよっか?、、、あっ!江ノ島に行こうよっ!お天気も良いし!」


行った事ないので行ってみたいです。


「よしっ!決まりだねぇ!」


僕たちは電車を乗り継ぎ

江ノ島に向かっている


「海が見えてきたよぉ!」


ほんとだ


海を見たのは何年振りだろうか?

小さい頃に数回は行っていると思うけど

大人になってからは初めてだと思う


駅に着き、僕たちの目的の無い散歩がまた始まった。


景色を見ながら階段を上り

少し開けた所で足を止めた、

潮の香りがほのかにして海を感じて時を過ごした。


「ねぇね?凄い海を眺めてるねぇ?、、、まさか、、、はじめて?、、、」


大人になってからは初めてだと思います。


「そかそか、余韻を楽しませてあげたいのだけど、、、わたし、、、お腹空いちゃったぁ!」


あっ!


グーグー


お互いお腹がなって

2人で笑ってしまった。

こんな偶然あるもんなんだなと

2人で笑いながら歩きだした。


「江ノ島って言ったらシラスでしょ!」


そうなんですか?


「たぶん!、、、きっと歩いてたら見つかるでしょっ!、、、たぶん、、、」


シラスが無くても海ですから新鮮魚介でも良いですよね?


「やだぁ!シラス食べたい!」


うん!

食べよう!


僕たちは江ノ島を歩き

お食事処を見て回った

やはり、名物なのだろうか、シラス売りにしている所が多く逆に迷ってしまうくらいだった。

そして、一軒2人とも気になったお店があり

そこで食事をする事にした。


「わー!美味しそう!」


彼女が目を輝かせながら言った。


「食べよ食べよ」


凄い可愛い笑顔で食べている彼女をみて

食べる食事は堪らなく幸せで僕も自然に笑顔が出てしまう


「ねぇね?さっきからニヤニヤしてるけど、、、どうしたの?」


えっ!

伊藤さんがとても美味しそうに食べてるから

その顔がとても可愛くて

つい、ニヤけてしまったみたいです。


「君は、本当に私が好きなんだねぇ?」


すき?

いや、大好きですけど


「ねぇね?キスしたい」


えっ!

ココで?

それはちょっと、、、

恥ずかしいです。


彼女の顔をみた、、、

とても不機嫌そうな顔をしながら僕を睨んでいる

僕はどうすれば良いのか分からず

お水が入っているグラスを交換した


「えっ?コレはいったい?」


僕は赤面しながら


間接キス、、、


と言った。

彼女は微笑みながら


「今時の中学生でもやらないよっ!、、、君らしくて私は好きだよっ!」


彼女は笑いながら僕のグラスを手にとり水を飲んだ


「関節キスしちゃったねぇっ!」














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