第13話
「お邪魔します、、、」
はーい!
何もないけどゆっくりしていってね
さぁ!さぁ!
母は強引に彼女をリビングに誘導し席に座らせ母も対面で座り僕は彼女の隣に座った
母が遠かったかい?と彼女に話しかけた
「遠くないですよ、、、意外と近いんですよ私のお家から」
(そうなんだね、、、一人暮らしでしょ?いつでも遊びにおいで、、、寂しいでしょ!)
「寂しい時は息子さんにかまってもらってるので助かってますよぉ笑笑」
流石過ぎる伊藤さん!
コミュ力高すぎるよ!
母も高いけど伊藤さんは流石としか言いようがないやっぱり芸能だから沢山の人に挨拶したり会話を回していかないといけないのだろう場慣れ感が半端ない
(ちょっと、あんた!彼女お腹空いてるんだろ?早く買ってきてあげないと!お腹と背中がくっついちゃうよ!)
確かに!
じゃー行ってきます!
メニューみて食べたいの決まったらメール下さい伊藤さん
「はいよぉ!ありがと!直ぐメールするねぇ!」
僕は、母の勢いに負けて買い出しに行く事になった
母と2人きりだが心配はしなかった
(あの子とはどうやってしりあったの?)
「うーん、、、ショック受けると思いますけど聞きますかぁ?」
(何と無くは分かってるんだ、私もあの子を育ててるし、自分の命とはなんだ?とか小さい頃から何のために生きてのか?そんか事ばかり言ってたし、あの子はきっと自ら命を捨てる人間だと思ってたから、、、)
「思ってた?」
(きっと貴女があの子を変えてくれたんだと思ってるよ、、、ありがとね)
「ある程度の覚悟を持って私に聞いているんですねぇ、、、分かりました。お話します。」
私は、お母さんにあの日の出来事を嘘偽りなく正直に話した。
そして、、、お母さんは天井をみて涙を流さない様にしている
当たり前だ自分の子供が親より先に死ぬなんて事は避けなければいけないし、まして自殺と知ったら親は死ぬまで後悔して生活をする様になるのだから
(なんか、、、ごめんね、、、何と無く想像はしてたんだけど、、、現実にやろうとしていたって知って、、、やっぱりダメだね)
「私は彼を尊敬してます。素直だし嘘を絶対に付かないし、本当に真っ白って感じで大好きで、、、でもお付き合いするとなったら私はきっと彼を傷つけてしまうのが怖くて、、、」
(それは、あの子に対する優しさだろ?知ってるよ、貴方の仕事だって私は知ってる、、、あの子の母親だし部屋に入ったら分かるよ
貴女の写真集とか綺麗にしまってるし
でもメディアに出てる人が一般人と仲良くなるなんて想像できていなかったから半信半疑だったけどね)
「好きだけじゃ乗り越えられない問題だと思うんです。彼女が仕事とは言え裸になりエッチをするなんて絶対に嫌になっていくと思うんです。」
(私は、貴女を尊敬するよ!あんなバカ息子の命を救ってくれて、あの子の人生に花を咲かせてくれた、、、蕾かも知れないけど蕾すら無かったんだからあの子には、、、ありがとね!)
自分の仕事をこうも簡単に理解してくれた事に感謝が止まらなく涙が自然と流れた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます