第12話

僕は支度をしはじめた


イベントの日以来だから丁度1ヶ月ぶりの再会だ。

好きな人に会える喜びで顔がニヤけてしまう

そんな姿を見た母が


「おやっ!出かけるのかな?」


うん、友達に呼び出されて


「そかそか、、、あんた最近、変わったね良く話してくれるし、表情が丸くなったよ何かあったのかい?」


うーん、、、特に変わった事は無いんだけど


「好きな子とか出来た?それとも、、、彼女とか出来たの?」


あー

好きな人は出来たよ

遠い存在の人だけど


「良いの良いの!、人を好きになる事は素敵な事だよ!でも、、、遠い存在って切ないね」


そこまで遠い存在では無いんだけど

メールのやりとりもしてるし


「ふーん、、、それは遠くないよ、可愛いのその子?」


可愛いよ

びっくりするくらいに


「可愛いんだ!あんたが好きになった子、見てみたいな!これから会うんでしょ?連れておいでよ!」


えっ!

無理だと思うよ


「最初から無理だと決めつけない、、、聞いても無いんだから」


分かったよ!

遅刻しちゃうから行ってくるね


「はいよっ!気をつけて行くんだよ!」


うん


僕は、家を出て待ち合わせ場所に向かった。


ギリギリになりそうだったので一応、彼女にメールをした。



「はーい、首を長くして待ってるよん」


僕は小走りで向かった

橋の中央付近に彼女の姿が見えてきたので

更に加速した。

僕は、息を切らせながら


御免なさい、、、待たせてしまって

母と少し話してたら遅れました。


「大丈夫だよぉ、そんな謝らなくても」


彼女は笑顔で受け止めてくれた


「ねぇね?何食べる?」


そうですね

マックとかですか?


「マックかぁ、久しく行ってないなぁ、、、うんっ!マックに行こう!」


えっ!

冗談で言ったんですけど

それに、、、伊藤さん、、、

バレますよ


伊藤さんの格好は爽やかな薄い青色のワンピースで完璧な清楚系美少女

オーラが凄い出ていてファンが見たら間違いなく気づくであろう


「バレないってぇ!下火のセクシー女優なんだからぁ!」


バレます!

こんな可愛い格好で

この顔は犯罪級ですよ


「気にし過ぎだよ、君は、、、それに私は既にマックの気分だし」


メールの着信音がなった。


「確認して良いよぉ」


彼女が言ってくれたのでメールを確認した


何時に連れてきてくれるの?

支度するから教えて

母からのメールだ

そりゃ、そうだメールなんて母か伊藤さんとしかしていないのだから

彼女がスマホを指差しながら


「大丈夫?誰からだった?」


大丈夫ですよ

母からでした。


「そかそか、、、なんだってぇ?急用?」


うーん、、、急用ではないですけど


「けど?」


もし、、、伊藤さんが良ければなんですけど、、、家で食いませんか?マック?


「うんっ!良いよ!」


あっあっ

母が居ますけど、、、


「うん、だからぁ?君がそっちの方が良いならそれで良いよぉ」


伊藤さんのせっかくの休みをゆっくりと過ごして欲しい、マックに行ってファンに見つかってファンサービスとかしたら休日が潰れてしまうと思った

僕は母に行く事を返信した


「はーい!待ってるね!」


僕たちは家に向かった。













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