第11話

彼女との距離感は居心地が良く

母親以外で素の自分を出せるのは彼女だけだと思う

とは、言ってもあれ以来、会って会話はしていない、LINEを交換してメッセージのやりとりをするくらいだけど、、、


「おはよ!」


彼女からのメッセージだ

おはよ!ってもうお昼を回ってそろそろ2時になるところだ


(おそよ!もう2時ですよ)


「おそよ!笑笑」


(これからのご予定は?)


「完全なOFF」

「暇してます!」

「君は?」


(予定無し)


「暇人同士だねぇ!」


(伊藤さんは仕事で疲れてるでしょ?ゆっくり休んだ方が良いんじゃない?)


「お腹すいたなぁ」


(何か食べて下さい)


「食べる物が無いんだよぉ」


(それは大変ですね、コンビニで何か買って下さい)


♫♫♫


彼女からの着信だ

なんでビデオ電話なんだろう?

僕はスマホを操作した

画面には彼女のドアップの顔が映し出されている

僕だけの特権なのだろうか?今日も安定のすっぴんだ、、、化粧をしている彼女は綺麗で可愛い、、、すっぴんの彼女はあどけなさが残る可愛い顔をしているどちらにせよ眼福である事は確かだ


「ちょっとぉ!君!私とお喋りして楽しく無いのぉ?私のこと飽きたぁ?」


まさか!楽しいですよ!


「まさかぁ!浮気?」


浮気って!付き合ってないじゃないですか!


「寂しいよぉ」

「君は私だけを見てなさぁい!」


そのつもりですよ


「ねぇね?、お腹すいたぁよぉ!」


2回目ですよ、、、お買い物いかないんですか?


「めんどくさぁーい」


うーーん

伊藤さん、、、?

何か一緒に食べに行きます?


「おっそいのよぉ!気がつくのがぁ!むぅぅぅ!」


ごめん、、、全く気がつかなくて

あの場所で待ち合わせで大丈夫ですか?


「うんっ!一時間後ねぇ!」


久しぶりに会う事になった

胸が高鳴り

ソワソワしてきた


どれくらいぶりだろう

彼女と会うのは、、、









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