第7話 物語の序盤の大切さ


 ある作品を、亀の歩みのようなスローペースで執筆をしております。


 今年の四月に締め切られた『第31回電撃小説大賞』へ応募するつもりで昨年の八月頃から書き始めていたのに、現在の文字数はいまだ三万文字程度。

 『第32回電撃小説大賞』の長編部門へ応募を切り替えましたが、まだまだ終わりそうにありません。

 (もちろん、完成してもカクヨム経由での応募はしません。ぼっちには厳しい読者選考がありますので……笑)


 その『第31回電撃小説大賞』の一次選考通過作品が一昨日発表されました。

 応募総数は前回と比較すると減少したようですが(今回は4,000作品もなかったはず)、それでも狭き門であることに違いはありません。

 

 見事突破された皆さま、おめでとうございます!



 ◇



 自作が一向に書き終わらない原因は、書いている途中で別の作品を突然書き始めたり、気になるコンテストが開催されたりするからですね。

 私は完結もしくは八割以上書き終わってからしか投稿はしませんので、サイト上では未完結の作品は一つもありません。

 でも、下書き状態のものはたくさんあります。

 この作品もそうなるでは……と不安を感じていたときに、とあるコンテストの存在を知りました。

 それが、集英社(ダッシュエックス文庫)さんが定期的に開催されている『ライトノベル新人賞』です。


 こちらのコンテストには三つの部門があるのですが、その中に『IP(アイデアプロローグ)小説部門』というものがあります。

 原稿二十枚以内(28,560文字)の完結作品もしくは未完結作品。

 その名の通り、物語の序盤だけでも応募ができるそうです。

 どんなものかとサイト確認していたら、興味深い話を発見!

 最終選考委員を務められている新木伸 先生の総評の中にありました。

 

 


 新木先生がおっしゃる、物語の序盤に必要な五要素  ※一部をそれぞれ抜粋しています


  1.どんなヤツか、わかる。

  2.どんな世界か、わかる。

  3.どんなことをしたいのか、わかる。

  4.どんな味方がいて、どんな敵(障害)が立ち塞がるのか、わかる。

  5.どんな話か、今後の展開が、わかる。


 世界の設定、主人公のモチベ、主人公の武器(長所)、敵あるいは障害あるいは味方、これから続くストーリーの最小構成の雛形ワンセット。


 上記の「最低必要条件」の五要素をすべて満たしたうえで、主人公のモチベ(やりたいこと)が、読者として応援できるものになっている必要がある。




 なるほど!と思いました。

 序盤に最低限この『五要素』が揃っていないと、書籍なら購入してもらえない。

 アニメなら、次話を視聴してもらえない。

 Web小説なら、続きを読んでもらえないというのです。



 書きかけの自作で確認をしてみました。


 1の主人公の武器(長所)は、女主人公・男主人公ともにわかる。

 2の世界観の説明は、長すぎない程度にある。

 4の女主人公の周囲の人間関係には触れている(男主人公は、序盤ではまだ謎の人物なので触れられない)。

 

 しかし……


 3の主人公のモチベは、男主人公はかなりクセが強いキャラなので大丈夫。ただ、女主人公は巻き込まれ系なので微妙。

 4の敵や障害は、曖昧。非常にぼんやりとしている。

 5の今後の展開にいたっては、序盤では触れてもいない。



 これでは、全然ダメだ……(大汗)

 一次選考通過なんて、夢のまた夢。できるわけがないと思いました。

 私の目標は、一次選考を突破して電撃の編集部さんから選評をもらうことです。


 試行錯誤はこれからも続きます。

 でも、次回の応募締め切り(2025年4月)には間に合わせたい!!

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