第3話 中編コンテストで、自分の感性を鍛えてみよう


 前回、『中編コンテスト』で感性を鍛えよう!と書きました。

 今回は、私が実際に行った具体的な方法についてです。


 ほとんどの中編コンテストは読者選考がないので、ぼっち作家でも気楽に参加ができます。

 規定文字数も最低二万文字や三万文字~が多く、十万文字も書かなくてよいのは大変有り難い。

 だから、サクッと応募して終わり!ではなく、ここからが本番です。

 

 自作を応募し終わったら、どの作品が受賞するのかすべての作品を読んで予想を立ててみることにしました。

 えっ……すべての作品を読むの!?と思われるかもしれませんが、中編コンテストはそれほど参加作品が多いわけではありません。

 それに、コンテストが締め切られてから検索をすると、驚くほど該当作品が減ります。

 おそらく期間内に規定文字数に足りなかったのか、越えてしまったのか。

 とにかく、選考対象外のものは読む必要がありません。


 私が予想を立てた中編コンテストは、『この男’s(メンズ)の絆が尊い! 異世界小説コンテスト』でした。


 参加作品数は、公式では286作品となっています。

 ところが、募集終了後にコンテストの規定文字数(60,000字~100,000字)で検索をしたところ、なんと134作品しか該当がありませんでした。

 残りの152作品は、選考対象外という結果に……


 ともかく、一作品ずつ読んでいくことにしました。

 こんな時は、ぼっち作家の本領発揮です(笑)

 知り合いの作家さんが一人もいないので、読む順番や評価なども気にせず自由に読み進めることができます。


 何を措いても注目すべき点は、出版社の求めている内容の作品なのかどうか。

 応募要項を確認すると【〝異世界〟をテーマに、そんな男性同士の絆に翻弄されちゃう「むずキュン」な物語を大募集!】とあります。

 

 この『男性同士の絆』を、『BL』とするか『ブロマンス』とするかで作品の傾向が分かれていました。

 『BL』作品の中にはガチBLもいくつかあって、これは角川ルビー小説大賞のほうが良いのでは?と個人的には思ったり。

 『ブロマンス』作品も、ビーズログ文庫の読者向けかな?というような作品もいくつかありました。


 個人的には『わちゃわちゃ、ガヤガヤ』した『賑やかで明るい、可愛らしい』作品が求められている(コンテストのイラストも、そんな感じですし)と解釈。

 それも踏まえて、数点の作品を選んでみました。


 ちなみに、私も一つだけブロマンス作品を応募しています。

 昨今人気の『中華後宮ファンタジー』に『あやかし』『主従関係』を盛り込んでみました。

 応募要項には【中編は6万文字程度、長編は8万~10万文字以内の小説を推奨します】と太文字で強調。

 さらに【コミック原作として挑戦してみたい方は設定を生かした中編を、しっかりストーリーを帰結させ、なおかつシリーズ刊行を目指したい方は長編を、といった形で、目的に合わせた作品でご応募ください】とあったので、素直に従います。


 私はコミック原作をめざしているので、文字数は60,250字。

 『あやかし』や『主従関係』の設定も生かされている……はず。

 わちゃわちゃした明るい作品にしたかったので、物語の基本は一人称視点(主人公の一人語り)。

 主人公の性格は、かなりぶっ飛んだ感じにしてみましたが、果たしてこれが吉と出るか凶と出るか……


 結果発表は、来月(八月)にあるそうです。

 拙作が、出版社さんが求めているものだったのか。

 自分が選んだ作品が受賞するのか。

 

 結果を楽しみに待ちたいと思います。







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