70話 プライベートビーチ
「ふぅー……凄い良い天気だなー」
俺は今神宮寺家が所持しているプライベートビーチに来ている。
皆は今着替えなどをして準備をしている途中だ。
太陽が温かくて、風が心地よい……凄く海日和だ。
「悪琉ーお待たせー」
春香達が準備を終えてこちらに来た。
うん……分かってはいたけど、ヤバいな……
全員スタイル良すぎるな……香織さんも高校生に混じってても何も違和感が無い……
春香は運動で絞れた体に少し焼けた肌……笑顔が素敵でとても可愛い……水着は意外と控えめで凄く似合っている。
愛はモデル体型でバランスが完璧だ……綺麗な黒髪ストレートに黒い水着がとても良く似合っている。
沙羅はこの中では小柄ながらも一番胸が大きく、少し恥ずかしそうな所もまた可愛い……水着も沙羅らしく可愛いくてとても似合っている。
真理は白く綺麗な肌に輝く銀髪がとても美しい……スタイルも抜群でセクシーな水着がとても良く似合っている。
何か少し顔が赤いけど暑いのかな?
香織さんは他の4人にも負けていないスタイルで、とても母親とは思えない……水着は控えめなのだが……何故かとてもエロく感じる……これがフェロモンという奴なのか?
「悪琉……見とれてないで何か言ってよ……」
「あぁ、すまん……5人が素敵過ぎてな……」
「そう……ならいいけどね」
「ふふふ、少し照れくさいですね」
「んー、もう我慢出来ない!私は先に泳いでくるね!!!」
そう言って春香は一人で海に飛び込んで行った。
「凄い元気だな、春香は」
「そうね、いつも通りね……」
「私達も行きましょうか……とその前に悪琉さん♪」
「ん?どうした?」
「私達に日焼け止めを塗って下さいね」
「そうね、私にもお願いね……」
「私にもお願いです」
「それじゃあ私は最後でいいからお願いしようかしら」
「わ、分かりました……」
春香は……楽しそうだし良いか……
◇
「それじゃあ、私からお願いしてもいいかしら……春香を一人にしておけないし」
「そうだな、じゃあ愛から塗るよ」
「えぇ」
「じゃあ、塗るぞ」
俺はクリームを両手に付けて愛の背中に塗り始めた。
「きゃっ!」
「すまん、冷たかったか?」
「え?いやすこしびっくりしただけだから大丈夫よ、そのまま続けてちょうだい」
「そうか?なら続けるぞ」
「えぇ」
そんな感じで俺が皆に日焼け止めクリームを塗り終えたら、愛と沙羅と真理は春香の所に向かった。
俺は香織さんと2人っきりになったので話始めた。
「皆元気ですね」
「ふふふ、そうね、皆が楽しそうで私も嬉しいわ、若いっていいわね」
「香織さんだって皆に負けてませんけどね」
「そうかしら?そう言われると嬉しいわね」
「全然お世辞とかじゃないですからね?本気で言ってますよ俺は……」
「大丈夫よ♪悪琉君がお世辞で言ってるんじゃないって事位ちゃんと分かってるわよ」
香織さんはそう言って俺の頭を撫でた。
「香織さん……ちょっと恥ずかしいですよ……」
「ふふふ、ごめんね、可愛かったからついね……」
「まぁ、いいですけどね……そういえば香織さんとこうやって二人で話すのって久しぶりですね」
俺は少し気恥ずかしくなったので話を変えた。
「確かにそうね、私は仕事とかあるし余り時間が取れないものね……」
「そうですね……だから今日は一緒に来れて凄く嬉しいですよ」
「そうね、私も嬉しいわよ♪皆の楽しそうな姿も見れたしね♪」
「なら良かったです」
そうして少し静かな時間が続いた後
「悪琉君……改めてありがとうね」
「どうしたんですか?急に」
香織さんが軽く微笑んでそう言って来た。
「春香の笑顔を見るとね……悪琉君には感謝してもしきれないなって、思うのよね……」
「そうですか……でもそのおかげで香織さんや春香と仲良くなれたんですから、俺としては嬉しいんですよ……だからそんな事思わなくて良いですよ」
「ふふふ、悪琉君ならそう言うと思ってたけどね……どうしても改めて伝えたかったのよ」
「そうなんですね」
「それにね、春香って元々元気だったけど、悪琉君に惚れてから更に凄く楽しそうになったのよ、いっつも悪琉君の事ばかり話すんだから……それで私も春香も凄く幸せなのよ」
俺といて楽しいと思ってくれたり幸せを感じてくれているなら凄く嬉しいな……
「それは俺も嬉しいですね」
「それに私もまさか自分の娘と同じ年の子に恋するなんて思ってもみなかったしね……」
「俺としては嬉しい限りですけどね……でもそう考えると早く高校を卒業したいって思いますよ……」
本音を言えば俺はもっと香織さんと深い関係になりたいと思って居る……
「そうね……でも3年なんてあっという間よ♪それまでは春香達4人と仲良くしてあげてね♪」
でもまぁ、そんなに焦る事も無いか……ゆっくり行こうか……
「そうですね……それじゃあ卒業したらもっと仲良くなれるようにがんがん行きますので覚悟しておいてくださいね」
「ふふふ、楽しみにしてるわね」
「はい!」
「おーーーい!悪琉ーーー、おかーさーん!!一緒に遊ぼーー」
俺達が話していると春香が両手を振りながら大声で呼んできた。
「香織さんは行きますか?」
「そうね、たまにはいいかもしれないわね」
「なら行きましょうか」
「えぇ」
そうして俺は香織さんの手を取って皆の所に向かって、その後皆で遊んだ。
◇
★神宮寺真理(side)
私達は遊び終えた後4人で着替えながら話していた。
香織さんは電話が来たと言って先に着替えて外に出て行った。
「あー楽しかったね!」
「そうね……毎年海には来ていたけど今年はプライベートビーチって事もあって一番楽しめたわね」
「うんうん!真理ちゃんのおかげだね!」
「いえいえ、皆さんが楽しめたなら私も嬉しいですよ♪」
「それにしても真理ちゃんって……もしかして筋肉好きだったりする」
「え?」
何で急に春香ちゃんはそんな事を……
もしかしてバレた……
いやでも私は筋肉が好きというよりかは、悪琉さんの筋肉が好きなんですけど……
「真理ちゃんってば悪琉の体を見ている時、かなりうっとりした目をしてたよ」
「それは私も思ってたわ……顔も赤かったわね」
「えっと、私ってそんなに分かりやすかったですか……」
「えっと、中々分かりやすかったと思うよ真理ちゃん」
「そうですか……」
嘘……悪琉さんの体をそんな目で見てたのがばれてるなんて……普通に恥ずかしいんですけど……
「まぁまぁ、そんなに恥ずかしがらなくても大丈夫だよ真理ちゃん!私達も悪琉の筋肉は好きだからさ」
「私達って……別に私は……」
「そうだよ……私も別に……」
「え?2人は悪琉の筋肉好きじゃ無いの?」
春香ちゃんがそう言うと二人は少し顔を赤くした。
「その言い方はずるいよ春香ちゃん……そんな事言われたら好きとしか言えないよ……」
「そ、そうよ別に好きじゃないなんて言ってないわよ……」
「ははは、ね!真理ちゃん♪私達もこんな感じだから別に当たり前だよ!」
春香ちゃんは私を気遣って満面の笑みでそう言って来た。
「そうですね……なら私も正直になります」
「うん!それでいいよ♪」
「あっ、でも一つ訂正しておくと、私は別に男性の筋肉が好きなんじゃ無くて、悪琉さんの筋肉だから好きなんですよ」
「そんなのは私達も同じだよ、ね♪愛ちゃん、沙羅ちゃん」
「「えぇ(うん)」」
「皆さん本当に悪琉さんの事好きですよね」
「それは当たり前だよ」
それに同意した愛ちゃんと沙羅ちゃんもうんうんと頷いた。
本当に素敵だな……春香ちゃんも愛ちゃんも沙羅ちゃんも。
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