お、お背中流しにきましたぁ…
「ただいま〜」
ドタッバコンッガラガラッ
なんか帰宅してうちの玄関開けたらすごい音聞こえてきたけど、一体何をしてるのうちの叔母は…。
「シュ、シュウちゃん、お帰りなさい」
「ただいま、百合お姉さん。さっきリビングからすごい音聞こえてきたけど大丈夫?」
「だ、だだだだ大丈夫だからっ心配しないで!」
焦りすぎじゃない…?まじで、ナニしてた感じ?まぁ、誰にだって性欲の一つや二つあるから触れないでいるか…。さすが俺、気の使える男だ…!
「そういえば百合お姉さん今日は仕事終わるの早かったね」
「んふふ〜シュウちゃんに会いたくて早く終わらせてきたのっ。仕事が終わったらシュウちゃんに会えるってだけで私元気いっぱいなの」
えへへっという声と花の咲く様な笑顔でそう言った。いや、うちの叔母が可愛すぎて辛いんですけど…。
「ご飯はもうできてるから食べちゃう?」
「食べようかな」
リビングに行って定位置に着く。時計を見ると時刻は6時を差していた。晩飯にちょうどいい時間だ。
「今日のご飯は〜どんっ唐揚げです!」
「おぉ、うまそ〜」
「たくさん召し上がれっ」
「いただきます!」
もぐもぐ…めっちゃ味が染みててうまい。ニンニクもしっかりと効いてて深みがあるというかなんというか…とにかくめっちゃうまい!
「あ、そうだ!シュウちゃん今日の学校大丈夫だった!?周りの女子から痴漢されたり、先生からセクハラされたり何もなかった?」
食事の箸を進めながら、そんなことを聞かれた。確か今日は…けつ触られて、パンツ脱がされて、監禁予告されて、パンツ交換して、ほっぺたにチューされて。なにも、ながった…。
「…何もなかったかな…?」
「よかったぁ…!シュウちゃんのことが心配で心配で今日一日中気が気でなかったのっ。何かあったらいつでも私に相談してね?私は絶対シュウちゃんの味方だし、裏切ることはないからね。…あと、女子高生は獣ってことをもう一度ちゃんと頭に入れておいてね」
「大丈夫だよ、ちゃんと分かってるから」
俺視点でセーフってことはきっと大丈夫ってことだ…嘘はついていないけど、うっなぜだろう…心が痛い…。
その後も今日あったことや友達ができたことなどをしばらく語っていた、だいぶぼかしてね。百合お姉さんの話も聞いたりとしてとてものんびりとした時間になった。こういう平和な時間が続けばいいのになぁ〜。
とまあそんな感じで2人でホワホワしていると、お風呂が沸いたことを知らせる音が流れた。その音が鳴るのと同時に百合お姉さんが肩をビクッとさせた。なぜだ…?
「シュ、シュウちゃんお風呂先に入っていてね」
「分かりました。先にいただきますね」
…なんか、言い方が少しおかしいような気がしなくもないが、今日は疲れたということもあり1秒でも早く湯船に浸かりたい気分だったから、遠慮せずに二つ返事で返した。
カポンッ
「ふぅ〜生き返る〜。逆転世界の学校癖の強いやつばっかで面白かったな…その分疲れたけど」
楽しかったなぁ…騒がれたり、注目を集めたり、色ぼけた視線にさらされていたりしたけど…。前世では経験できなかった新鮮さが、特にこの形容し難い喜びの感情にスパイスを加えていた。
ガタッゴトガタガタっ
また洗面所からなんか聞こえてきたよ…流石に2日連続で覗きに来たわけじゃないだろうし、何かしら持ってきてくれたのか?とりあえず今日はからかわなくていっかな。
*前回のは除き判定
「し、しつれいします」
ガラガラという音が聞こえた後に百合お姉さんの声が聞こえた。失礼します…ん、失礼します…?えっなになに入って来んの!?なにしてんの…流石にそれはまずいって、まだ心の準備が!?いや…待てよ。お風呂場に入ってくるということは服を脱がなきゃいけないってことだ。だって、当たり前だがお風呂に服を着てくると体を洗えないし濡れるからな。つまりなにが言いたいかというと、百合お姉さんは今どんな格好をしているのかということだ…!
「お、お背中流しに来ましたぁ…」
そのことに気がついてから約0.01秒、卓越した情報伝達神経はなにもかもを置き去りにした。人間にそんなスピードを出せるのか、そう思われるレベルで後ろを振り向いた。そこには一糸纏わぬ流麗な女体の神秘………はなかった。普通にバスタオル纏ってた…そりゃそうよな。めちゃくちゃ早とちりして興奮してたんか、俺なにしてんだろ…。
「…落胆したような顔をしてるけど何かあったの?」
「…何でもないですっ…」
悔しい…けっこう期待してたのに…!ていうかなぜ、急に背中を流しに来たんだろ…聞いてみるか。
「どうして背中流しに来たんですか?その…目の保養になってありがたいんですけど、そんなそぶりひとつも見せてなかったので…」
「…え、どうしてもなにもシュウちゃんが昨日一緒にお風呂入ろって言ってたよ?ん…目の保養になるって言った?」
いやいやそんなこと言って…あれ?言ったっけ、思い出せ俺…!確か昨日お風呂場でした会話は…。
『あっ…ごごごっごめんなさい!』
『…』
『タ、タオルを持ってきただけなんですっ決してやましい意図があったわけでは!』
『わざわざ持ってきてくれてありがとうございます…。もしよかったら一緒にお風呂入ります?』
ん?
『一緒にお風呂入ります?』
いや、言ってたぁ!そうだそうだ、揶揄うために言ったわ!あの後百合お姉さんがショートしちゃったから覚えてないと思ってたよ…。俺も忘れてたし。なるほどねそれで、一緒に風呂入る=背中流すってことになったんか。納得してはないけど、理解はした。まぁウィンウィンだから追い出さなくていいか、家主だし。
無言をOKのサインと捉えたのか、恥ずかしさを隠すかのようにバスタオルの端をぎゅっと握ってこっち向かってきた。…かと思いきや、思いっきりバスタオルの裾を踏み抜いてずっこけていた。…全く、この天然ドジっ子年上甘やかしお姉さんは!
「キャッ」
「っ危ない!」
くそ、この手っ届いてくれ!!距離数十センチの世界だろうか、すべてがスローモーションになったように感じて今なら何でもできる気がした。
ガシッ
「よ、よかったぁ」
「あ、ありがとうシュウちゃん…」
本当にギリギリだ、反応があと数コンマ秒遅かったら頭をどこかにぶつけていただろう。そうなっていたら病院送りになってた…本当に怪我がなくてよかった。
「っ…」
緊急な状態で捕まえたからか、近距離の密着状態でお姫様抱っこをしているような感じになっていた。めちゃくちゃ顔が近いし、なんかすごくいい匂いがする…。あと柔らかい。
ペタペタスリスリ
「こ、これが男性の胸筋…はぁはぁ…。ん、すごくかちこちぃ…」
危険な目から助けたのに、そのこと忘れたかのように胸筋をペタペタスリスリと触りまくって興奮していた。なんで勝手に興奮してんの?落とされたいの…?
「はぁはぁ…んっふぁぅ〜はわわぁ〜」
胸筋いじりまくってそれで興奮しすぎたのか顔を真っ赤にして、プシューという音を立てて目ぐるぐるにしてしまった。いや、なにしてんのよ…。ため息をつきながら、ソファまで運んでいってやるかと思った瞬間布が落ちる音が聞こえた。
バサァッ
百合お姉さんの力が抜けたのか、バスタオルがひらりとはだけてしまった。
「…いや、流石に裸を見るのはまずいか?でも進むためには目を開けてないとだし、これは不可抗力だから仕方ないよな。うん、仕方ないと思う、だって今手を離したら危ないから…え、水着?」
なんか水着着てるんですけど、ここお風呂なんですけど。
「あ〜もしかして、帰ってきた時にドタバタしてたのって水着着てたの?」
…だとしたら色々辻褄あうな。目をグルグル回してショートしている百合お姉さんをみる。アクアブルーの綺麗な髪をボブにしていて、手入れが行き届いていることを感じさせる。目も髪色と同じアクアブルーで、輝きを持ちながらグルグルまわっていた。うわ、まつ毛なが…。
「にしても空色のビキニってエロいな…」
下の方に目線を送ると隠されたナイスバディがあった。そういえば昨日今日って百合お姉さんと過ごしていて全然気づかなかったけど、百合お姉さんめちゃくちゃスタイルいいじゃん。俺のおっぱいスカウターによるとD…だろうか。お腹はくびれてるし色白な肌がちょっと赤みを帯びてるのめっちゃいい。ささりますね…。
「…ちょっと触っちゃダメかな?」
無抵抗な女体を見てそんな欲望大きくなっていた。よく無い…よく無いんだろうけどこの行為を正当化する理由を俺の脳みそは作っていた。…まず俺は風呂に入っていた。なのに水着でお風呂にまで入ってくるなんて、もはやこれ誘ってるでしょ!あと、先に胸を触ったのは百合お姉さんさんってわけで、こっちも触らなきゃ不公平ってもんよ!さらにいうと、俺は性欲の強い男子高校生だから、襲われたって文句を言えない筈だ…!
「…少しだけ…少しだけならきっと大丈夫さ」
そう自分に言い聞かせながら手を伸ばした。
むにゅむにゅ…
「っ…柔らか!人差し指で軽く押しただけなのにハリがすごくて押し返された!だからといって不快な反発というわけではなく、全てを包み込むような甘い抱擁…例えるなら…そう、実家のような安心感。これはやばい、全部外してしゃぶりつきたい…。けどそこまで行くとアウトだ、っ…ここでやめよう…」
人差し指の指先に名残惜しさを感じながらも、頑張って手を引いてやりすぎないように耐えた…。くそっ俺のマシュマロがぁ…!
*百合のである
ふぅ…今日も一日中よくやったな。
本日の戦績
パンツ×2
ツンツン×1
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