女始末人絵夢2 本日の戦果

☆黒虎宅配便第一の刺客 ナイフ男

 一日の大半を愛用のナイフを研ぎあげるのに使うナイフ・マニアの男。

 ナイフ愛が高じて連続殺人鬼になった。

 かんざしに刺されて失明後、手近の通行人を五人刺殺した後に取り囲んだ警官隊に射殺されて終わる。

 死ぬ前に自分のナイフで自分を刺し、満足の笑みを浮かべた。

 ちなみにコードネームは『剥げ』だが、実物はフサフサである。


☆黒虎宅配便第二の刺客 

 痴漢に間違えられて乗客と揉め、毒の吹き矢を誤って運転手に撃ち、その結果バス丸ごと橋から落ちて死亡。

 バス乗客18人も全員死亡。運転手は言うに及ばず。


☆黒虎宅配便第三の刺客 

 見た目はただのおばさん。ただ拳銃の名手である。

 重量缶の直撃を頭に受け、頭蓋骨陥没により死亡。

 後に警察はその懐から拳銃を見つけるも、その背景はいつものように不明で済ませた。


☆絵夢の悲鳴による交通事故

 死者3名、重軽傷者15名。建物の被害5棟。

 いずれもひどい熱傷。

 タンクローリーに積まれていたのがトライオキシン5でなかっただけマシというべきか。


☆ニキビ面の革命家

 革命の志に満ちた理系大学生。使ったC4は先輩から譲り受けた二十年物である。

 地下カジノの実際の地下にあるお仕置き部屋に連れ込まれて以来その消息は知れない。

 東京湾沖の深海700メートルで目撃されたとの噂もある。


☆謎の鉄の塊に直撃された家の主

 実際に死んだのはニート歴二十年のこの家の息子であった。

 家の再建代はかかったが、それ以上に家主はこの幸運に喜んだ。


☆黒虎宅配便ボス安達四郎

 猫又遣い。実際には蟲術師で、様ざまな毒生物を使うのが本業。蟲猫ができてしまったのはただの偶然であるが、それをいいことに猫又遣いの道を歩み始める。

 Mに頭を千切り落とされて死亡。

 百虎王が存在する現在、猫又遣いの道を歩む者にはこの死に方は運命である。


☆黒虎宅配便残りメンバー

 名前すら付けて貰えず、あえなく爆発で散った七名の男女。

 このうち二名は近々結婚の予定であったが、そうはお天道さまが許さなかった。

 幸せ者は早死にするのがこの物語のシリーズの裏の設定である。

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