女始末人絵夢1 本日の戦果

☆最初の一人

 歩きタバコにポイ捨てをやったために、殺害の因果を得た不幸な通行人。

 誰もその死を悼まないのは少し可哀そうであった。


☆とある町内に住む人々

 絵夢がマンホールに消火の為に投げ込んだタバコの火がメタンガスに引火。

 発生した火災は町内全体を逃げる間も無く焼き尽くした。死亡総数45人。

 これ以降、都会内でのメタンガス事故について議論は盛んになるが、結局行政は何の対策も行わなかった。


☆列車事故に巻き込まれた人々

 絵夢の靴底に端を発する列車事故。死亡数12人。

 その内、六割が会社をさぼっていた営業関係のサラリーマンである。

 なお、事故に巻き込まれた列車の車掌はその後精神病院で2年を過ごした後、自殺した。

 これも勘定に入れるならば死亡数は13人となる。


☆喫茶店のマスター

 35歳、独身。脱サラをして念願の喫茶店を始めるも、パフェのクリームをけちる癖があるために余り評判は良く無い。発狂後、放火により3人殺害、通りすがりの6人を射殺、2人を強姦し、駆け付けた警官隊と壮絶な銃撃戦を展開した後に死亡する。

 なお、最後につぶやいた『どうしようもなく長い夢だぜ』の言葉の意味は未だ不明である。


☆暴力団団員A

 始末するターゲットのいるビルを訪れようとした絵夢に凄みをかけ、結果としてMにより食い殺される。愚か者の典型とも言えるが、まだMの被害者としてはマシな死に方とも言える。


☆暴力団団員Bその他

 組の若頭はMによりゾンビと化した組員により全身を噛まれた後、最終的には総十郎による慈悲の死を迎える。ただし公式には組のビルの謎の崩壊による事故として処理される。組員の死体についていた大型の肉食獣のものらしい歯形についてはいつものように警察は無視した。

 なお、猫又によるゾンビ食害については感染性を持たないことが刈り屋組織により解明されている。

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