あの娘が噂話の餌食に!? でも噂話に惑わされるほど真実とは浅いものじゃ無い
武 頼庵(藤谷 K介)
あの娘が噂話の餌食に!?
普段と変わらない友達同士の会話。日常の事、恋愛話、昨日見た動画の事などいろいろと話題は尽きないもので、そんな普通の会話の中にもわずかに潜んでいる話がある。
本当に他愛のないただ一つの『話題のネタ』に過ぎないモノだったはずなのに、一人からまた一人。その人からまた一人と自分の意図しない間に広がっていく。
ほら今日もまた、誰かが会った事も無い人の話をしている。それが真実の事を言っているとは限らないに――。
「昨日さぁ、アイツがいてさぁ本当にきもかったんだよ」
「ぎゃはは!! それはマジ不幸だったな」
「何か言われたの?」
「いやぁ? 特に何も……でもさぁ、ずっとこっち見てるんだぜ?」
「いやぁマジきもいわぁ……」
教室の窓際奥で騒ぐクラスメイト達。聞きたくは無くても反対側の隅に居ても聞こえる声量では、ヘッドホンで音楽を聴いたり耳栓でもしてない限りは、しっかりと聞こえてしまうのはどうしようもない。
まぁ話をしている奴らが聞こえない様にして話をしているのなら別なのかもしれないが、どうやら奴らはわざとそういう風にしているみたいだ。
何故かというと――
「あ、こっち見たぜ!!」
「きも!!」
「ばぁ~か、きめぇんだよこっち見てんじゃねぇよ!!」
「それな!!」
「どこかに行けよ!! 嘘つきくん!!」
少し視線を向けただけで放たれる罵声。
そう、奴らの話題は俺の事なのだ。
「……俺は
ぼそりと聞こえない様にこぼすと、視線を奴らの方から外して廊下の方をぼんやりと眺める。
――まぁこうなる事は分かってたけどな……だから……。
俺は大きなため息をついた。
こうして俺の事を良く思わない人達がいるのは今に始まった事じゃない。一人歩きしている噂話というのは消す事が難しい。
しかもそれが小さい頃からされている噂話なら尚更で、高校2年生となった今もまた新たなクラスメイト達から遠巻きにされる程度には、その噂話が広がっているという証拠。
何故なら、俺が通う高校には小さなころから同じ小学校、中学校出身者が多いから。
この学校以外には県外からも生徒が入ってくる事もあって、自然と『行く当てのない人』たちの受け皿になってしまっている。
そういうわけで、俺も他の生徒たちとあまり違いはなく、行く当てもやる事も見つからないとの理由でこの学校へと進学したわけだけど、結局は周囲のメンツに同じ学校の出身者が割と含まれる状態になるという事。
それだけなら特に何も変わらないし、新しい友達もできる可能性も有るけど、俺にはソレがかなり難しい。
何故かというと、さっきもクラスメイトが話していたように、俺には小学校時代からのうわさが付きまとっているから。
始まりは本当に他愛のない事だったのだ。とあるクラスメイトの肩をトンと少し触っただけだったのだが、その時そのクラスメイト達が話をしていた内容が問題だった。
彼らは所謂『学校の怪談』というものを話題にして楽しんでいた。そして俺が触ったクラスメイトがその日、階段から落ちてケガをした。命に別状はなかったものの骨折をしてしまったそのクラスメイト。
「あいつだ!! アイツが俺に触ったから階段から落ちたんだ!!」
「「「えぇ!?」」」
数日休んだ後に登校してきて、クラスの皆に大げさに話したおかげで、それから俺に触ると怪我をするとか、病気になるとか、変なものが見えるらしいとか、魔女だとかいろいろな噂話として学校中に広まって行った。
結果として、俺は学校の数人以外から相手にされなくなった。
小学生の時のノリはそのまま中学生になっても変わることが無いし、いやそれ以上に他の地域からも生徒が集まって来るから、更に広まりを見せ、先輩も後輩も俺の事を知っている同じ学校出身のやつらが尾ひれはひれを付けるモノだから、もうどれが最初に出た話なのか分からない程。
そうして最終的に俺は、『変なものが見えると嘘を吐くやつ』というレッテルを貼られ今に至る。
――今更いいんだけどな別に……。
廊下の方を向きながら、また一つため息をついた。
因みに言っておくと、初めにクラスの中で大きな声を出して話をはじめ、俺の事を見てキモかったと発言した奴は、
「言いたい奴には言わせておけばいいんだよ」
「そうそう!! 気にすること無いと思う!!」
「じゅぼぼ……しょぼしょぼ、そぼんなやじゅは……ほっとぼぼぼ」
「でもなぁ……」
学校から少し離れた場所にあるファミレスのボックス席にすわり、俺の横でふんぞり返る様にしながら腕を組む
この三人が小学校時代から俺の事を噂に惑わされること無く付き合ってくれる
「でもさぁ未だにそんなこと言ってるのアイツ」
好季菜がモグモグとケーキを咀嚼しながら俺をジッと見つめてくる。
「真実の何が気に入らないのか知らないけど、あの事まだ根に持ってんのか……」
うぅ~んと唸りながら目を閉じて考えこむ知覧
「手すりに乗ってふざけて落ちただけなのに、それを真実に擦り付けるとか、アイツヤバない?」
いつの間にか飲み干したコーラのお代わりを持って戻ってきた康太。
「「「なんで真実は言い返さないいんだ(のよ)?」」」
「なんでって……」
三人の真剣な視線が俺に刺さる。
「面倒くさいから……かな?」
そう面倒くさいのだ。何か反論すれば既に出来上がっているグループのやつらも参戦してくるのは明白で、今以上に何を言われて広まっていくかわかったもんじゃない。
相手にすればするほど、アイツらは調子に乗ってしまうのは分かっている。だから関わらないのが一番いいのだけど。
「ん? どうしたの? 私の顔に何かついてる?」
「え? あ、うん……生クリームがほっぺに……」
「へ!? うそ!? ちょっと早く言ってよ!! 恥ずかしいじゃない!!」
好季菜の方を見ていたことに気が付かれ、恥ずかしさで話をそらすために教えてあげた。
「こっちの事はいいんだよ。それよりもお前らの方は何か変わったことが有るのか?」
「かわったことかぁ……」
「あるにはあるけど……」
「俺は無いぞ!!全くない!! 彼女もいない!!」
「「「いやそれは聞いてねぇよ(ないわよ)」」」
康太の宣言に三人でツッコミを入れながら笑う。
知覧はリトルリーグに居た頃から名を知られた投手で、推薦枠で隣町の有名高校へと進学した。康太は父親が経営する機械製作工場の跡取り息子で、その技術を学ぶために専門化がある学校へと進学、好季菜は一言でいうとなれば才女。しかも本人に自覚があるか分からない程の美少女で、一度東京へと遊びに行った時はスカウトから声を掛けられまくり、片手では数えきれないほどの名刺を渡されたことが有る。しかし「都会は嫌!!」という理由で断り、俺の通う学校からも近い進学校へと通っている。
「なんだみんなあんまり変わって無いんだな」
「安心だろ? 真実も彼女いないしな!!」
「康太は一言多いんだよ!! その通りだよ!! ちくしょう!!」
「…………」
男三人で盛り上がる中、好季菜が一人だけどこか沈んだ顔をしながらケーキを頬張る姿を、俺は見逃がしてはいなかった。
「「じゃぁまたなぁ!!」」
「おう!!」
知覧と康太はバスで帰るため、俺と好季菜で手を振りつつ見送る。俺と好季菜は帰る方向が同じだけど幼馴染というわけではない。中学2年生の時に初めて同じクラスになった時からの友達なのだ。初めは康太と仲が良かった好季菜去ったけど、康太と俺と知覧が仲良くしていると、いつの間にか俺達に混ざり話をしていた。それからはずっとコン4人でいるのが当たり前になっている。
「さて……と」
「かえろっか」
バスが見えなくなったところで好季菜へと視線を移すとニコリと微笑が返って来る。
「何があった? 話してみろよ」
「え?」
並んで歩きだし好季菜に声を掛けると、彼女はビクッとして立ち止る。
「え? な、なに? 別に何も……」
「うぅ~ん……好季菜がソレでいいならいいけど……」
「…………」
「……ほら」
暫くは無言でいた好季菜だったけど、俺の一言で何かを決心したのか、俺の事をジッと見つめてから歩き出し、俺の袖をちょっとだけ握って誘導し始めた。
向かっている場所は川岸にあるちょっとした公園。河川敷に運動場が合って、その隣に休めるように四阿があるのだけど、好季菜はそこで俺に話をするのだろう。
辿り着いて二人無言でベンチに腰を下ろすと、好季菜がはぁ~っと大きなため息をついた。
「どうしてわかったの?」
「……
「そっか……」
「話してくれるのか?」
「聞いてくれるんでしょ?」
俺がこくりと頷くと、好季菜は胸に手を当ててもう一度大きく息をついた。
「えっと……どう話したらいいかわからないんだけど――」
それから好季菜はなにがあったのかを、自分の記憶を確認しつつ話してくれた。
ここ最近誰からに後を付けられているような気がする事。誰もいないはずの家の中から誰かに見られているような視線を感じる事。スマホに知らない番号から電話がかかってくる事。友達にしか教えてないはずのSNSに知らない人から無言のメッセージが来る事。
そしてここ最近になって困っているのが、とある話が学校の一部の生徒の間に広まっている事だと。
「その話って?」
「……わたしが……複数の男の人とその……」
「あぁ……何となくだけど話は分かった」
「……うん」
好季菜は話をすると俯いてしまう。そんな好季菜の事を俺はじっと見つめた。
「どうしたらいいのかな……?」
「知覧と康太には?」
ふるふるふると頭を振る好季菜。
「どうしても知られたくないのなら、アイツらに頼めないけど」
「ううん。別にあの2人には知られてもいいよ」
「そっか……。うん。じゃぁまずは相談してみるから、好季菜は何か変わった事とか危ないなと感じたりしたらすぐに連絡してくるんだぞ」
「わかった……ねぇ……」
「ん?」
「あんまり無茶はしないでよ?」
「あぁ。わかってるって。大丈夫さ。何と言っても俺は嘘つきなんだから、これ以上評判が落ちる事はないしな!!」
「もう!! そうやって……でも「さて帰るか!!」よ」
「……うん!!」
好季菜が何かをつぶやいていたけど、俺の言葉で被せてしまった。ちょっと好季菜乃頬が膨らんでいたような気がするけど、きっと見間違いだろう。
――
数週間後――
俺と知覧、そして康太は好季菜と話をしたあの河川敷の公園へと来ていた。
ザッザッ
砂を踏みしめる足音が俺達野方へと近づいてきて、俺達三人は音のする方へと視線を向けた。
「…………」
「よう……」
そこに見慣れた男子が俺たち三人が視線を向けた事で、俺達を睨むように立っている。
「久しぶりだな初」
「……おまえ知覧か……?」
「あぁ。康太もいるぞ」
「チッ……で、こんなところに呼び出して何の用だよ嘘つきくん!!」
俺の方へと視線を向けて睨みつけてくる初。
「わかってるだろ?」
「あん? なんだ? あぁそうか分かったぞ!! あれだろ? お前を嘘つきくんって呼んでる件だろ? でもさぁ俺が広めたわけじゃないぜ?」
「「…………」」
康太と知覧は黙って初を睨みつける。知覧についてはもうすでに殴りかかろうと拳を握り締めていたので、俺が手で二人を制した。
「そんな事はどうでもいいんだよ」
「あん? じゃぁ何で――」
「好季菜をストーキングしてるのお前だよな」
「……何の話だ?」
「あと、好季菜乃通う学校のやつに変な噂流してんのもお前だよな」
「……何の話だって言ってんだろ!! そんなこと知らねぇよ!!」
「まぁそういうとは思ってたよ」
額に青筋を立て、顔を真っ赤にしながら俺を睨む初。俺は知覧と康太に視線を向けるとこくりと一つ頷いた。
二人はポケットからスッと取り出したものを初に向ける。知覧はスマホで康太はボイスレコーダーだ。
知覧が見せているものは、知覧の部活の皆に協力してもらって集めた動画で、そこには初がとある道を歩いている姿が捉えられている。
そしてその初の歩く少し先に、後ろ姿でしかないけど好季菜と思われる女子高生が歩いていた。
「これってお前だよな?」
「な、何だこれは!! いや、俺だけど」
「前にいるのは好季菜だと思うんだが?」
「ち、ちがう!! たまたまだ!! そう偶然俺と歩く方向が同じだっただけだろ!! まさかこれだけしかないものを証拠とか言ってくるんじゃないよな!!」
「まさか……知覧」
「あいよ!!」
知覧は先ほどまで流れていた動画を止め、次の動画を流し始めた。
「言っておくけど、これだけじゃない」
「あと5、6本あるな」
初はその動画をじっと見つめている。
そして今度は康太が、ボイスレコーダーの音声を再生し始めた。
『そうそう知ってるか? ○○高校の相田好季菜って女いるだろ? アイツすげぇ遊び人なんだよ』
『誘われると誰にでもついていくって話らしいぜ』
『実は俺も相手してもらったんだよ!! あはははは』
「う、嘘だ!! それは俺じゃない!! 捏造だ!!」
「まぁそういうと思ったわ。んじゃこれさっきの話の続きな」
そういうと康太は続きを流す。
『よっと。おう康太!! こんなんでいいのか? アイツなんだっけ飯田だっけ? マジでやばい奴だな!!』
『ありがとな!! 今度マック驕ったる』
『おうまた何かあったら言ってくれ』
「こっちもまだあるぞ? これ、好季菜と同じ高校に行ってるやつら」
「な、そんなもんいつ……」
「ん? いやお前忘れるわけないよな? だってこれ昨日の会話だもん」
康太は初を睨みつけた。
「さて……初。なにか言い訳は有るか?」
「…………」
ここから先自分がどのような状況にあるのか察したのだろう。初は顔を青くしてだらだらと汗を流したまま俺達の方を見ている。そんな初を見て、俺は初めの方へと歩みより話しかける。
「賢い初ならこの後どうなるかわかるよな? ん? わからないか?」
「…………」
「いや、まさかお前が好季菜に振られてたってのには驚いたけど、まさかストーカーになってるほどとはね……」
「ど、どうしてそれを……」
「ん? いいか初、噂話ってのは他人ばかりじゃないんだぜ? 自分はされてないなんて思ってないよな?」
「なっ!?」
俺はそうして初の真横に並ぶと、耳元に顔を近づける。
「それといい事教えてやるよ。お前の背中に○○さんって女の子憑いてるぞ? だめだろ? 高校生の分際で妊娠なんてさせちゃ」
「!? ま、まさかお前……」
「さぁ……どうだろうなぁ?」
「ひぃっ!!」
初は驚きすぎたのか、その場でしりもちをつき、ハイハイするように俺から離れるとそのままガバリと立ち上がり脱兎のごとく河川敷から逃げ出した。
俺達三人はその後ろ姿を見ていたけど、その後顔を見合わせハイタッチをするのだった。
次の日、初は色々な問題行動が学校側にもたらされた影響で、問題精査の間自宅謹慎処分になっていたのだが、その1週間後には学校側から退学処分になったと報告がされた。
誰が学校側へと情報をもたらしたのかは未だに謎のままになってはいるが、匿名の情報提供者という存在が誰なのかは、知っている人だけが知っていればいいと思う。
と、いうわけで噂話の元凶ともいえる初が学校からいなくなったからと言って、俺の立場というか俺に関する噂話のようなものが急に無くなっていくわけじゃない。
ただ、初が居た頃に比べると、声高にしてまで俺の話をしている奴は見かけなくはなっていた。
それ以上に今は、初の退学処分が自業自得であるという話の方が大いに盛り上がっているみたいだ。
「じゃぁまたなぁ!!」
「今度は遊びに行こうぜ!」
「おうまたな!!」
「二人共本当にありがとう!!」
いつもの様にバスに乗る二人を見送る俺と好季菜。
事の顛末は好季菜には既に報告しているし、二人に本当に感謝をしていた。俺達が何をしていたのかを好季菜は報告を受けるまで何も知らない。俺が動きが有るまでは今まで通りに過ごして欲しいと頼んでおいたので、本当にいつもの日常を過ごしていただけ。
「さて、俺達も帰るか……」
「うん!!」
バスが見えなくなって俺たち二人は帰路へとついた。
「ねぇ真実……」
「ん?」
「聞いてみたいことが有るんだ」
「なんだよ」
好季菜が立ち止まり、俺に向かってにこりとほほ笑む。
「真実はさぁ……色々知ってるでしょう?」
「さぁ……どうだろうな……」
「私の……好きな人とかって、聞いてないよね? 私の
「はぁ? え? それって……」
「あぁその反応は聞いてないんだね? 良かった!!」
「いやちょっと待て!!」
好季菜は前を向いて歩き出す。その後を俺も追いかけた。
「告白はね」
「あん?」
「ちゃんと自分の口で伝えたいの!! だからそれまでは誰にも聞かないで待っててね真実!!」
「……わかった。誰からも聞かないようにするよ」
「うん!! よし!! 気合入った!! 今日は帰ろう!!」
「今日じゃないのかよ……まぁいいや!! 帰ろうぜ!!」
――たぶん、いやきっと、好季菜は俺の秘密を知ってるな……。
夕日に照らされているからかどうかは分からないけど、好季菜の横顔がオレンジ色に負けないくらい赤く染まっている事を、俺は黙っていようと思う。
※あとがき※
御読み頂いた皆様に感謝を!!
今回のお話はいかがだったでしょうか?
噂話に纏わる不思議&恋愛物で構成してみました。
恋愛物は皆さんご存じの通り、自分的にはこんな感じで何時も書いてますけど、それにプラスして不思議系な話を執筆して短編にするのは、本当に久しぶり――いや、自主企画物でも書いたな。(^▽^;)
こういうお話は人気でないでしょうけど、お読みくださった皆様からの御感想をお待ちしています。
今回の登場人物の名前は――
町出知覧=まちでちらん=マジで知らん!!
相田好季菜=あいだすきな=すきなあいだ=好きな相手だ
芝康太=しばこうた=シバこうか?
飯田初=いいだはじめ=言い出した初め
といった感じでした。主人公の名前だけがちょっと付け方が違うんですよね。(^▽^;)
あの娘が噂話の餌食に!? でも噂話に惑わされるほど真実とは浅いものじゃ無い 武 頼庵(藤谷 K介) @bu-laian
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