第17話【本当の気持ち】(変化する関係性編)
ライラさんではなく、お母さんが体調不良…?
「…どういうことですか?」
「
「確か、仕事の都合で親が来られなくなったって…」
「……。
「実は…、うちの母が交通事故に
「そんな…!!」
「相手側が居眠り運転していたことが、原因だったそうよ。…それでも、母は
「…そうだったんですか」
「それが、昨日の夜…、
「母の
それを聞いて、俺は居ても立っても居られなくなった。
「
「
「俺、ライラさんに会ってきます!!」
何ができるわけでもないけど、"友だち"として、彼女が一人で苦しんでるのを放ってはおけない!!
「私も行くわ!
「…
病院の受付カウンターで、入院中の
「あ!
501号室…、ここにライラさんのお母さんが…。
きっと、ライラさんもここに。
ノックをして、扉を開ける。
ベッドで眠っている女性の横にライラさんが座っていた。
「あ、あんたたち…、どうしてここに…それにその服…」
彼女の顔には涙の
声も少し
「
「…あの、バカ姉貴。…
「え、え~と、
「…嘘つかないでよ、あたし、あんたが
温厚なライラさんが、珍しく
「
「…そ、そんなこと、私は…」
いや、
この状態はよくない…。
「ライラさん、落ち着いて…。夏梅さんは俺を家まで案内してくれたし、本当に君のことを心配してたんだ」
「…来てくれてありがとう。…でも、今は一人にして。あんたに…こんな
ライラさんの声に、普段のハリや覇気が一切ない。
ここは本当に一人にした方がいいのかもしれない。
病院を出て、公園のベンチに座って肩を落とす。
「…なんのために来たんだって感じだよね、ライラさんの力になるどころか、不快な気持ちにさせちゃうなんて…」
「…うっ、ぐすっ…ぐすっ。ひっく、うぇぇぇ~ん」
「な、
クラス一の美少女が、隣で子どものように号泣しているという異様な状況に、俺は混乱した。
「…私、うぅ…私はぁ、
「…ゆっくりでいいよ」
何かを伝えようとしている彼女の背中を、LIVE会場でライラさんにやってもらったように優しく
「…私、
「え…?」
「…友だちとしてじゃなくて…、その…、恋愛の方で」
「そう…なんだ」
「だから、ごめんなさい!!あの告白、嘘なの!私は最低な嘘つきで!
「正直、俺も変だと思ってたんだ…。
「…本当にごめんなさい…」
「いいよ…。こんな言いづらいことを話してくれてありがとう」
「ううぅ、
「そうか…、そうだよ!結局、ここにはライラさんのことが大好きな2人がいるだけなんだ!!」
「ふぇ…?」
「もう一度…、病室に戻ろう!!」
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