第123話 温故知新

 映画を観ていると、(特に海外の場合)昔の歌を使うことが多い。


 そして、使い方が非常に上手い。


(逆に言うと、曲を使うのが多すぎてエンディングクレジットで「このクレジットだけで何分稼いでいるんだろう?」と邪推したくもなることもある。だから、潰れた地球みたいなものが出ると「終わるぅ」と嬉しく失くる私がいる)



 小説を書くときに音楽を聴く人は多いと思う。


 私の場合、ほぼ、素通り状態である(そういう選曲をしている)がキャラクターのイメージや世界観を考えるときに音楽をよく使う。


 一例を出すと『こっちのけんと』氏の「はいよろこんで」は猪口や石動たちが持つ理不尽な依頼や状況、世相に対するイメージの曲だ。


(その後の、「もういいよ」はポーの持つ『善良な市民』としての面と『裏社会としての自分』の落差を表す、苛立ちと開き直りのイメージ)



 古いと言われる古典の中には、今の世相にも通じる普遍性のある物がある。


 もちろん、今の歌も世相や皮肉などを謳っているものは多い。



 小説の題名にも使う場合もある。


『WONDERFUL WONDER WORLD』はNHKアニメ「ログ・ホライズン」のエンディング曲からとった。


(ポーの奥さんと娘さんたちの曲)



 なお、今聞いている曲は『仔牛の出荷どころでは無さそうなドナドナ』(YouTubeより)

(イメージ的には神父に化けたポーと祈る振りをしていた猪口で教会にあらわれた暴徒を拳銃などでやっつけるイメージ)

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