第108話 遺伝子のはなし

 遺伝子とは何か?


 それは生き物を構成するもので人とバナナは六割、人とチンパンジーは九十九パーセントは同じ構成。


 人の個性は小数点以下の違いである。



 例えば、私は先祖返りで本来は赤黒の毛に天然パーマ、目は茶色である。


 母方の祖父曰く、私の祖先はロシアから南下した民族で関東辺りで定住したらしい。


 今は黒に近い茶髪に染めている。



 でも、遺伝子の構造自体は実にシンプルで四つの電解質(だったよな?)の集まりだ。



 人間を人間と至らしめているのは、脳の大きさである。


 道具と道具を使い、文字を発明し、後世に思いや出来事をつづった。


 これは他の生き物に見られない。



 そして、我々も様々な物語に影響されて、衝動に動かされて小説や俳句を発信している。


 これもまた、その作家などから何らの遺伝子をもらっているように思う。


 私たちの文芸が、後の世にどのような影響を及ぼし、どのような評価をされるかは分からない。


 

 これって、凄くないか?

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