第102話 『ご都合主義』はありかなしか?
『ご都合主義』
今や小説やアニメ問わず、自分の都合のいい展開や持論を『ご都合主義』という風潮だ。
否定はしないが、単なる「作者(か、読者)が心地いいだけの作品」がどれだけ読者の心に響くか分からない。
私は親友などから小説を書くコツを「おかいもの」に例えている。
親である私は子供(キャラクター)にお小遣い(個性や悩みなど)を渡し、「○○(目的)を買って帰って来てね」と送り出す。
あとは、『はじめてのおつかい』同様に陰に隠れてこっそり覗き見る感じだ。
寄り道をする者もいれば、無駄にお小遣いで駄菓子やジュースを買うものもいる。
それを私は咎めない。
それこそが私が見たかったものだからだ。
そんな私からすると今の『ご都合主義』の小説は、八百屋で大根と人参を買ってきてほしいだけなのに一億円持たせて、運転手付き黒塗ベンツに乗って一直線で商店街に行くような感じで面白く感じない(個人の感想です)。
ツンデレや陰キャなんて、古今東西の小説に出てくるが名称はなかったし、ネットのない時代だから共通語でもなかった。
それがITなどのインフラ整備などで色々な名前が付いた。
確かに小説は突き詰めれば『ご都合主義』を地で行く。
ただし、作者と登場人物は同じような性質になることが多く、悩んだり苦しんだりする。
それが、読者に共感されて読み続けられる。
今は、それがあるのだろうか?
自分は……どうなんだろうなぁ?
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