第92話 「はい、よろこんで」になるのか?(後編)
『弱味が出せない世界』
だからこそ、SNSが発達したのだろう。
実際、SNSは負の側面ばかりではない。
自分の意見や見識を広める可能性は現実世界より、かなり広くなる。
もちろん、毒の部分、闇の部分もあるし、事件や自殺の舞台にもなったのも事実だ。
今までの常識は明日の非常識になる。
むしろ、YouTubeなどで自分の見識や経験だけでふんぞり返って政治や世間を冷笑する人間こそが実は現実ではただの犯罪者だったり一般市民だったりする。
現在、「はい、よろこんで」と自分をさらけ出す人こそが勇者とされる。
金や知識だけでは賞賛はされるだろうけど、受け入れてもらえない。
また、障害や社会的地位も無意味になりつつある。(あるにはあるし、ないと困る場合もあるのだけれど)
少なくともウェブ上の小説(エッセーでもいい)の上では誰しもが対等である。
こういう時こそ、文芸の力が試されるのだと思う。
人間の強みも弱味も絵画や文章にして娯楽に昇華させる。
それが、私の理想の文学である。
まあ、欲はある。
願わくば、CDドラマ化からの劇場アニメ化。
そして、それが縁で色々なところで色々な人が出会って新しい文化が生まれればものすごく嬉しい。
その前に、基礎基礎……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます