第70話 鳴らせ、揺り動かせ!
そもそもにおいて、作家に限らず、何かを表現するものに対して読者たちが求めるものって何だろう?
答えは百人の作者がいれば、百人分の意見があっていい。
でも、一つの答えとして、読者(見る側)の感性や考え方を揺り動かすことがあると思う。
人は、少なくとも、日本の多くの人たちは毎日を退屈ながらも不安な日々を過ごしている。
特に今の若者たちはそれが顕著だ。
『今が良ければそれでいい』というのはひっくり返すと『未来は不安で退屈だ』という心理だろう。(たぶん)
--いやいや、未来は、もしかしたら、君たちが思っているよりずっと刺激的で面白い世界だよ
はたまた
--ならば、お前に生きる資格はない。悔しかったら、生きてみろ!
なんて厳しい説教になったり……
振り返って、今の小説業界を見て思うのは(全部の作品を読んでいるわけではないですけど)「未来は不安で退屈」というものを肯定するハーレムや弱肉強食が多すぎるように思う。
何もハードボイルドがいいとか、そういうのではなく、作者が目指すべき(べきというのもダメなんだけどさ)姿は様々な世界を見せ、様々な生き方を見せ、今や未来を楽しめる勇気や発見を促すことではないだろうか?
読者は作品を通して、作者の心を見ているのだろう。
と思う。
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