第68話 知識の『加減』

 小説を書いていて、こんなことに困ったことに諸氏はあるだろうか?


--どこまで説明すればいいんだ?



 読者層にもよるが、過不足なく説明(=地の文)するというのはなかなか難しい。


 我が師匠曰く「説明はね、キャラクターにさせるのがいい」というが、それが余計に難しい。


 

 また、どれぐらい説明するかも難しい。


 これは、二次作品からオリジナル一次作品に移行した人がぶつかる壁だ。


 二次作品では、ある程度世界観や用語、登場人物などが共通認識としてあるが、オリジナルは読者に一から説明をしないといけない。


 

 どれぐらい語るかも問題。


 なにせ、苦労して調べたものだから、一から全部語りたいのは人として当たり前だろう。


 だが、読者の中には、それを『中ダレ』と感じる人もいる。

(だから、師匠は「登場人物に語らせろ」という理由の一つになっている)



 私個人はターゲット層が年配者が多いような気がして(あくまでも、個人の見解です)横文字をできるだけ、使わないようにしている。


 これは、日本人は日本語のほうが見た目や語感的に馴染みがあると思っているからだ。

(時代劇ファンだったことも影響するだろう。ただし、「日本語が素晴らしい!」というわけではなく「馴染んでいる」という理由なのに注意!)


 

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