第45話 癖
私は、基本的には左利きである。
ご飯を食べるときや細かい作業では左手を使用する。
だが、私の子供の頃は左利き=バカという、非科学的な迷信がまことしやかに信じられていた。
なので、筆記類、鉛筆とかシャーペンは右で書く。
最も、昨今の脳の研究から私を受け持っている精神科の医師曰く「隅田さんは『自分の書く字は汚い』というけど、それは当たり前のことなんだよ。隅田さんの脳は全て、左でものを書いたり動かすように設計されている。それを無理やり右にしたんだ。脳の中のイメージと体の動きが合わせられないからそうなるから、隅田さんは自分を責めないでいい」
人は、無意識にしろ意識的にしろ癖を持っている。
それは、好みにも表れる。
今、ざっと家の中にある本を見ると、驚くほど……女っ気がない!
小説の関係上、宗教や小説があるが、少女向けの小説なんぞ、一切ない。
いや、以前。
『フォーチュンクエスト』という作品を読んでいた。
……学級委員長も読んでいたな。
まあ、ライトノベル……だったのか?
流行りの小説も読もうと思うのだが、どうにもこうにも頭を抱える自分がいる。
アニメもついていけない人間になった。
そんな私ですが、来週の月曜日に会社の健康診断でバリウムを飲みます。
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